小倉加惠子1、久保田健夫2、加賀佳美3、鈴木由佳4、宮島祐5 (森之宮病院小児神経科1、聖徳大学児童学部児童学科2、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所知的障害研究部3、松山赤十字病院小児科4、東京家政大学子ども学部子ども支援学科5)
セッション情報
委員会主催セミナー
[COS2] 長期計画委員会ワークショップ
長期計画委員会企画 2035年の小児神経科医
2018年5月31日(木) 13:30 〜 16:30 第6会場 (3F 303)
座長:神山潤(公益社団法人地域医療振興協会東京ベイ浦安市川医療センター)、友田明美(福井大学子どものこころの発達研究センター)
【企画・趣旨のねらい】
長期計画委員会では2016年来多くの会員の皆様に参加していただけるワークショップを開催してきました.2016年のテーマは子どもの心,重症心身障害児者,学術集会のあり方,多領域連携,学会の新しいシンボルで,2017年には国際化,重症心身障害児者,学会での共同研究,女性医師,小児神経2035をテーマとしました.長期的な視野に立って,会員同士で活発な意見交換を行う場の提供という趣旨は継続すべきと委員会で意見集約がなされ,2018年にも3回目を開催することとしました.
重要な課題の重複は致し方ない一方,広い視野で課題を求めることも必要との趣旨,及び長期計画委員会主催であることの重要性を鑑み,2018年は「2035年の小児神経科医」を大テーマとしました.
現在61歳の私,神山は17年後の2035年には生きていれば79歳です.そして今から17年前の2001年,私は44歳で未だ現在の職場には職を得ておらず,主として持ち歩いていたのはポケベルでした.そして2035年には3年前の2015年と比べ,15—64歳の人口は1,200万人以上,0—14歳の人口は300万人以上減り,75歳以上の人口は600万人以上増えます.さらに2015年と比べて2035年には年間の死亡者は30万人以上,認知症患者は400万人近く,一人暮らし高齢者は160万人以上増えます.東京都の人口も2025年をピークに減り始めます.
人口だけを見てもこのような変化が予想されます.AI含むインフラも想像以上の変化を遂げているに違いありません.さまざまな要因が変化する中,2035年の小児神経科医はどうある(べき)か? 各論として,①学会と社会(政策提言,学会声明のあり方等),②学会と医療(緩和医療,在宅医療等),③学会と研究((国際)共同研究,学際的研究等),④学術大会のあり方(開催地,規模等)を掲げ,議論することとしました.それぞれの担当は①を小倉,久保田,加賀,鈴木,宮島,②を三山,宮本,口分田,岩崎,③を多田,福與,加藤,友田,④を鶴澤,福田,中井,川上,の各委員の先生方にお願いいたしました(敬称略).まずは委員会委員代表が各論ごとのブリーフィングを参加者全員に向けて行ったのち,各論に分かれてgroup discussionを行って,各論ごとにまとめた提言を全体で議論したい思います.
多くの会員のみなさまにご参加いただき,本学会と私達,小児神経科医の未来を語りあいたいと思います.ぜひお誘いあわせの上ご参集ください.
三山佐保子1、宮本晶恵2、口分田政夫3、岩崎信明4 (東京都立小児総合医療センター神経内科1、北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター小児科2、びわこ学園医療福祉センター草津小児科3、茨城県立医療大学付属病院小児科4)
多田弘子1、福與なおみ4、加藤光広2、友田明美3 (千葉県済生会習志野病院小児科1、昭和大学医学部小児科学講座2、福井大学子どものこころの発達研究センター3、東北大学医学部小児科4)
鶴澤礼実1、福田冬季子2、中井昭夫3、4、5、川上康彦6 (福岡大学筑紫病院小児科1、浜松医科大学小児科2、武庫川女子大学教育研究所3、武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科4、武庫川女子大学教育研究所子ども発達科学研究センター5、日本医科大学武蔵小杉病院小児科6)