Kiyokuni Miura (Department of Pediatric Neurology, Toyota Municipal Child Development Center, Toyota, Japan)
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Public Forum
[CS] Support for the children in the disaster situations - focusing on the children with disabilities-
Sat. Jun 2, 2018 1:30 PM - 3:30 PM Room 2 (International Conference Room)
Chair:Satoshi Takada(Kobe City Pediatric and General Rehabilitation Center for the Challenged, Kobe, Japan), Shigemi Kimura(Kumamoto City Child Development Support Center, Kumamoto, Japan)
【企画・趣旨のねらい】
阪神・淡路大震災,東日本大震災,熊本地震など多くの震災は突然起こり,一瞬で日常の生活を壊していく.地震に関しては,いつ起こるのかの予知は未だできない.台風や水害に関しても,ある程度の予知はできても予想を遥かに上回る被害がでることがしばしばある.災害はいつでもどこでも起こりうるものである.災害時には,子ども,特に障害のある子ども達は,精神的にも身体的にも多くの困難に直面することになる.予知や予想ができない以上,災害は起こるものとして,すべての地域で準備を整えていくべきである.一方で,災害に対する備えは日常の生活と密接に関連した形で準備されて初めて機能する.日本小児神経学会の社会活動・広報委員会と災害対策小委員会では,今回のセミナーを通じて主に2つのことに取り組みたいと考えている.1つは重症心身障害児がスムーズに避難できるようなネットワークの構築,もう1つは自閉スペクトラム症など発達上の問題を抱える児が災害時に安心して過ごせる避難場所の提案である.重症心身障害児,特に人工呼吸器の装着や経管栄養など医療的ケアが必要な子ども達では,安定した電源が確保され,水,食料(経管栄養食など),チューブなどの医療品が備蓄されている特別な避難所や医療機関への円滑な避難が重要である.また,発達障害のある子どもには,住み慣れた場所で,食料,水,トイレ,シャワー,プレイルームなどが確保され,いつも接している先生や友達がいる落ち着いた場所が,避難所に適している.今回の市民講座では,重症心障害児の日常の医療的ケアにおける課題を考え,それをもとに災害時に何が必要なのか,また,重症心身障害児がスムーズに避難できる医師のネットワークとしてはどのようなものが最適なのかを考えてみたい.一方,発達障害のある子どもが安心して過ごせる避難所とはどういうところなのかについても市民の皆様と共に考えたいと思う.これらの問題は障害のある子どものご家族だけでなく,地域で生活する人々全てが考えてみるべき課題である.私たち大人には,個人のプライバシーを守ると共に未来を支える子ども達が災害によって被るダメージを最小限にする責務がある.
Soichiro Tanaka (Home Care Clinic for children Aozora Hokkori Senddai)
[CS-3] 3)Construction of the disaster emergency network for handicapped childrenusing the respirator
Shigemi Kimura (Kumamoto City Child Development Support Center, Kumamoto, Japan)
Naru Fukuchi (Miyagi Disaster Mental Health Care Center, Miyagi, Japan)
Satoshi Takada (Kobe City Pediatric and General Rehabilitation Center for the Challenged, Kobe, Japan)