The 60th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Neurology

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Practical Education Seminar

[JS5] Practical Education Seminar 5
How To Manage Medical Care of Children with Disabilities at Home and School. (2)

Wed. May 30, 2018 3:00 PM - 5:00 PM Room 6 (3F 303)

Chair:Katsutoshi Nakatani(Department of Pediatrics, National Rehabilitation Center for Children with Disabilities, Tokyo, Japan), Akira Yoneyama(The Department of Pediatrics, National Rehabilitation Center for Children with Disabilities, Tokyo,Japan)

【企画・趣旨のねらい】
 近年の周産期・新生児医療(NICU),小児救急医療,人工呼吸器療法などの医療技術の進歩より救命・生存率が上がりました.一方,後遺症などにより重症心身障害児(以下,重症児と略す)は,全国で25,000人前後が在宅生活をされ,その約半数に「医療的ケア」が必要と推定されています.また筋疾患,難病などの基礎疾患があり,「医療的ケア」が必要として在宅生活を送る小児(医療的ケア児)が年々増加しています.
 在宅生活はその子どもにとっても親にとってもうれしいことであり,家族が共に一つの家で生活することはごく当たり前で自然な姿だと思います.一方,介護や見守りによる拘束時間が長く,介護者の約半数が睡眠時間は5時間未満など,母親を主とする介護者負担は心身ともに非常に大きいと調査報告されており,小児とその家族への医療・保健・福祉・教育が縦横連携し切れ目のない継続した支援が求められています.
 平成28年6月3日(公布)児童福祉法の一部改正(第56条6の2項)により,「医療的ケア児」支援の体制整備が各地域で始まっています.
 本セミナーでは,「医療的ケア児」が,家庭・学校・保育所等・障害児者通所・入所施設など身近な地域において安心して生活できるように,専門職が知っておくべき標準的な「医療的ケア」の知識や技術,リスクなどの諸問題について研修し,それを支援者が共有し適切に実践できることを目的とします.
 また,日本小児神経学会提案の「学校における人工呼吸器療法児への対応についてのガイド」についても概略を説明します.
 セミナー4では,①「医療的ケア児」支援の体制整備,②小児等在宅医療に必要な知識と技術,③嚥下障害と誤嚥の対応,の研修を企画しています.
 セミナー5では,①呼吸障害とその対応,②経管栄養の諸問題とその対応,についての研修を企画しています.