石崎優子 (関西医科大学医学部小児科)
セッション情報
シンポジウム
[SY8] シンポジウム8
小児神経科医が知っておくべき思春期神経発達症・心身医学
2018年5月31日(木) 14:40 〜 16:40 第2会場 (国際会議室)
座長:作田亮一(獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター)、松本英夫(東海大学医学部精神科学)、指定発言:石﨑朝世(公益社団法人発達協会王子クリニック)
【企画・趣旨のねらい】
小児神経科医は「不登校」の子どもの診療や相談に関与することが多いと考えられます.腹痛や頭痛など身体症状を訴えて初診します(心身症).これらの子どもの背景に神経発達症があることは稀ではありません.思春期に達した神経発達症の子どもが環境に適応できないと自尊感情が低下し二次障害に陥り治療に難渋します.その対応には児童精神医学,心理学の理解が必須です.また,平成30年から公認心理師制度が動き出します.小児神経科医は心理師に適切な指示を出すことが求められます.しかし,系統立てて児童精神医学・心理学を学ぶ機会は意外に少ないものです.そこで松本英夫先生の教育講演「思春期の神経発達症における二次障害」に続き,シンポジウムとして小児心身症の理解(特に心身相関について),増加している摂食障害,不登校児への対応,心理検査の意義などを学び会員の日ごろの診療に役立てていただくことを期待します.最後に,今,なぜ小児神経科医にとってこころの診療が大切なのか,を議論したいと考えます.
作田亮一 (獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター)
永光信一郎、山下裕史朗 (久留米大学医学部小児科)
田副真美 (ルーテル学院大学総合人間学部)