第33回大阪府理学療法学術大会

Presentation information

Web Poster

[P-14] P-14

Sun. Jul 11, 2021 8:45 AM - 3:30 PM Web Poster:P-14 (webポスター会場)

座長:木内 隆裕(森ノ宮医療大学)

[P-14-05] リハビリテーション部の教育制度 ~OJT立ち上げから5.5年~

*田所 宏樹1、福嶋 ゆかり1、東 晃司2、前田 太輝2 (1. 社会医療法人ペガサス ペガサスリハビリテーション病院、2. 社会医療法人ペガサス 馬場記念病院)

【背景と目的】

急性期・回復期・療養病棟、介護療養型保健施設、訪問リハビリテーションセンターなどでリハ医療に従事しているリハ・スタッフ(161名)に対する教育の質向上のため、2015年11月、“OJT(On the Job Training)センター(10年目以上のPT2名、OT1名、ST1名で構成)”を設立した。

【方法と結果】

 OJTセンターの取り組み

A.リハの教育、研修、研究に関する窓口の1本化

研修依頼や診療上の困りごとの相談を受け、必要に応じた研修会の開催。

B.教育カリキュラム

①新人教育プログラムの見直し、改善

②クリニカルラダー:リハ・スタッフの実践に必要な能力を行動目標、経験目標として経験年数別に段階的に設定し、その達成状況を確認し、結果をフィードバック、それぞれの課題に応じて業務や役割の機会を増やす。

③リハ診療ハンドブックの作成

C.勉強会、懇話会

①勉強会:リハ医師によるケーススタディ開催(週1回)実技練習会開催(週3回)

②懇話会:リハや在宅医療などにかかわる諸問題を中心に開催(月1回)。

D.学会・研究会参加促進、発表援助

①学会参加と発表:年間リハ関連学会日程表の配布、参加すべき学会の助言、発表抄録、スライド作成の援助。

②学会認定資格取得援助:3名が心臓リハビリテーション指導士、6名が呼吸認定療法士、6名が理学療法士協会認定理学療法士を取得。

③臨床研究:研究デザイン、倫理委員会手続き、論文作成などを支援。

④南大阪リハビリテーション・ケア学会(年1回):南大阪地域のリハ、ケアのレベルアップを目的とした学会を企画、運営。

E.Pain Control Team(PCT)の設立(2016)

「疼痛」の原因や対処法などの問題点を、PCTメンバー(PT、OT)とリハ担当スタッフが共同して検討(月平均20例)。

F.Brace Stewardship Team(BST)の設立(2017)

リハ専門医による装具診察の前段階として、BSTメンバーと担当リハ・スタッフが共同して下肢装具使用に関し評価・検討(月平均20例)。

【結論】

 リハ・スタッフ各自の目標を具体的に設定するようになり、学会認定資格所得数が増加した。学会発表数も著しく増加した。

【倫理的配慮】

社会医療法人ペガサス倫理委員会の承認を得、研究した(承認番号2021-14)。

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