学会長挨拶
第27回兵庫県作業療法学会の開催にあたって
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株式会社 あべいすと
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第 27 回兵庫県作業療法学会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止の観点から当初の予定を変更し、12 月 5 日(日)~12 月 26 日(日)の期間、Web での開催とさせていただくことになりました。
開催形式の変更に伴い、講師の先生方、演題発表をして下さる先生方におかれましては、お忙しいところ新たな資料のご準備等ご迷惑をおかけしましたが、快くご協力いただきましたこと大変感謝いたします。また、このような異例の事態が生じた中で、県士会員の皆様におかれましては、ご理解と温かいご支援をいただいておりますことに心より御礼申し上げます。
さて、本学会のテーマは「Next Stage~さらなる1歩~」です。作業療法士は日々変化する制度や取り組みの中、様々な分野で活躍するために知識や技術の向上、専門性を発揮する場の拡大など、パラダイムシフトしてくことが求められています。そのために、様々な分野について学んでいく必要があり、その中で作業療法の専門性を発揮していくことが重要となります。私は一つの分野について深く掘り下げて学んだ経験のある人は、新たな分野を学ぶ際に、その経験を活かして質を伴わせながら自ら幅を拡げていくことができると考えます。
そこで今学会は、先駆的に取り組まれている講師の先生方の実践報告から気づきを学び、作業療法士が各分野の One of Them となり、活躍していける企画を、約一年半の間、実行委員とともに準備を進めて参りました。
公開講座では、岡山県津山市役所健康増進課の安本勝博先生に、地域支援での直接支援と間接支援についてご講演いただきます。
教育セミナーでは、大阪府立大学地域保健学域総合リハビリテーション学類の竹林崇先生に生活行為向上に向けた麻痺手機能獲得と個別目標設定について、特定非営利活動法人いねいぶるの宮崎宏興先生に病院と地域の境界線について、兵庫県立リハビリテーション中央病院の若林秀昭先生に地域連携から探る発達領域の作業療法士の役割について、ご講演いただきます。
研究発表には、大変興味深い 27 演題が集まりました。抄録に加え、事前登録をしてくださった方には発表資料(PDF 形式)を閲覧していただけるようにしています。日々の臨床での奮闘、熱のこもった研究に多くの刺激を受けていただきたいと思います。
最後になりましたが、今学会が参加される皆様にとって有意義なものとなりますよう願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
