日本薬学会第140年会(京都)

セッション情報

一般シンポジウム

[S47] 環境・衛生部会シンポジウムー食品栄養素ストレスによる疾病とその予防戦略ー

2020年3月28日(土) 13:45 〜 15:45 [D会場]Room D (1F)

オーガナイザー:今井 浩孝(北里大学薬学部)、松沢 厚(東北大院薬)

我々は食品に含まれる栄養素から様々な必須な物質を吸収し、維持あるいは代謝することで、酵素活性や細胞機能を制御し生命を維持している。特に必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の摂取不足はさまざまな疾患をひきおこすことが知られているが、摂取不足以外にも栄養素の代謝や吸収に関与する酵素や輸送体の異常、あるいは腸内細菌叢による代謝変化、有害物質摂取による撹乱などを介して、体内栄養素が変化することにより、様々な疾患の発症や抑制がおきることが明らかとなり、栄養素の新たな機能も明らかになってきている。このように食品から摂取する栄養素、有害物質による体内への影響・変化を、食品栄養素ストレスととらえ、栄養素の代謝変化の解析から新たに明らかになってきた栄養素の機能や疾患との関連について、本シンポジウムで紹介する。本シンポジウムでは、5人の演者に、新しいビタミンK変換酵素欠損マウスの解析から見出されたMK−4の新規機能と疾患との関連、トランス脂肪酸による疾患発症のメカニズム、腸内細菌により代謝制御されるn-3系脂肪酸代謝物による疾患制御、食品由来の必須微量元素セレン含有化合物の腸内細菌による体内吸収調節と新たな体内セレン代謝物による腸肝循環による制御、亜鉛トランスポーターのカドミウム、マンガン輸送特性から新たに明らかになってきた微量元素マンガンの重要性と疾患との関連について紹介する。

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