The 140th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Kyoto)

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Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[26M-am] 医薬品情報・薬物治療

Thu. Mar 26, 2020 9:00 AM - 11:36 AM [Room M] Room C-2 (1F)

Chair: Michiya Kobayashi, Fumiko Otsu

9:48 AM - 10:00 AM

[26M-am05] Development of a drug information provision support system aims to safety pharmacotherapy for patients during lactation

○Kayoko Muraoka1, Yuko Murakami1, Kenichiro Nagata1, Hiroko Yonemitsu1, Rie Hisamitsu1, Shoko Tsukinoki1, Toshikazu Tsuji1, Nobuaki Egashira1 (1. Dep. pharmacy, Kyushu Univ. Hosp.)

【目的】九州大学病院(当院)では、薬品情報室(DI室)の薬剤師が授乳婦の薬物療法に関する情報提供を行うが、病棟薬剤師による対応も少なくない。授乳婦の薬物療法については、国内外の複数の文献等から情報を収集・評価する必要があるため、経験を積んだ薬剤師であってもその対応は難しい。ゆえに、病棟薬剤師でも対応可能な情報の提供・支援体制を整える必要があった。今回、当院で既に構築している医薬品情報データベース(DB)を活用し、授乳婦への薬物療法に関する情報の収集・評価プロセスを標準化する新たな情報提供支援システムを確立した。
【方法】当院DI室では、医薬品情報と質疑応答記録等を一元管理・共有化するDBを構築している。先ず、授乳婦に関する質疑応答の事例解析を行い、質問頻度の高い薬剤群を調査した。次に、書籍や症例報告などから授乳の可否判断に必要な薬物動態パラメータや乳児毒性の情報を集約し、薬剤ごとの授乳評価を加えてDBに登録した。
【結果・考察】1998年4月から2019年8月までの授乳婦関連の質疑応答は298件であり、薬剤は521種類に及んだ。薬効別では解熱消炎鎮痛薬79件(15.2%)、抗菌薬69件(13.2%)、消化性潰瘍治療薬29件(5.6%)と、これらの薬剤が全体の1/3以上を占めた。急性期に使用する薬剤に対して不安を感じる医師や授乳婦が多いことから、このような薬剤群から優先的にDBを整備することが、授乳婦への効果的な情報提供につながると考えられた。本システムの構築は、授乳婦薬物療法の医薬品情報を一元管理でき、必要な情報を速やかに入手し適切な評価が可能となることから、授乳婦の安全な薬物療法への寄与が期待できる。