The 140th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Kyoto)

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Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[28Y-am] 調剤薬局・在宅医療・地域医療

Sat. Mar 28, 2020 9:00 AM - 11:24 AM [Room Y] Room 509 (5F)

Chair: Mitsuru Sugawara, Naoko Ideguchi

10:48 AM - 11:00 AM

[28Y-am10] Interactive information exchange between hospital and pharmacy using the tracing report in hepatocellular carcinoma patients receiving Lenvatinib

○Takeshi Nakamura1, Noriyuki Ishihara1, Hiroki Tamaki1, Takahisa Yano1, Kohji Naora1 (1. Dept. Pharmacy Shimane Univ. Hosp.)

【目的】レンバチニブは切除不能な肝細胞がんの一次治療薬として2018年3月に適応追加承認された分子標的薬である。治療開始時には入院での管理が実施されるが、国際共同第Ⅲ相試験にて認められた高血圧等の主な副作用は多くが退院後に発現するため、外来通院中における有害事象の管理が重要となる。そこで、病院と薬局との情報共有を目的として服薬情報提供報告書(トレーシングレポート)を用いた取り組みにより患者の治療支援を行った。
【方法】島根大学医学部附属病院では2019年2月より、レンバチニブを服用する肝細胞がん患者を対象として、当院の処方箋応需薬局に電話でのフォローアップを依頼すると共に、FAXを用いたトレーシングレポートの運用を開始した。外来受診の中間日を目安とし、確認内容はレンバチニブの服薬状況や、高血圧、手足症候群、倦怠感、食欲不振等の副作用の有無とした。薬局からは確認結果等を病院へFAX送信してもらい、病院からはそれらの情報を基に対応すべき内容(受診勧奨や患者指導)等について薬局へフィードバックした。
【結果・考察】2019年10月までに15薬局との間でトレーシングレポートの送受信があり、23名75件(平均3.3回/人)に電話確認が行われていた。服薬状況では約1割が正しく飲めていないと回答し、副作用では高血圧や下痢、かすれ声等の訴えが多かった。薬局からの報告の多くに対して主治医は経過観察としていたが、トレーシングレポートの情報を基に受診勧奨を行った事例は5件あり、いずれも休薬や支持療法の追加といった適切な対応を早期に実施することが可能であった。トレーシングレポートを用いた病院と保険薬局との双方向の情報共有は、安全で効果的な薬物療法の実施や患者支援に有用性が高いことが考えられた。