The 140th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Kyoto)

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Symposium

[S02] Look back on the eye with basic research, clinical science and drug repositioning

Thu. Mar 26, 2020 9:00 AM - 11:00 AM [Room B] Room B-1 (2F)

Organizers: Hideaki Hara (Gifu Pharm Univ), Hiroshi Kosano (Teikyo Univ), Yosuke Nakazawa (Keio Univ)

9:23 AM - 9:41 AM

[S02-2] The mechanisms of maintaining the transparency of the lens and treatment its related diseases.

○Yosuke Nakazawa1, Megumi Tago1, Hiroomi Tamura1 (1. Keio University)

「水晶体は生体のダイヤモンドである。」これは水晶体を例えた有名な言葉である。そのダイヤモンドが輝きを失い、白濁した疾患が白内障である。発症率は非常に高く、80歳台でほぼ100%の人が発症するとの報告もある。白内障発症は患者のQuality of Life (QOL), Quality of Vision (QOV) を大きく低下させている。

 水晶体は加齢に伴い形状、色調、透明度、そして弾性度が変化することが知られており、このような変化が白内障を誘引すると考えられている。白内障を発症すると、基本的に外科的手術による水晶体再建術が行われる。眼科医・眼科機器企業の努力によって、現代では日帰り白内障手術も可能となっている。ミスが少ない外科的手術の一つと言われるが、患者の精神的・肉体的負担を考えると、白内障にならないに越したことはない。演者らは、抗白内障薬創製を見据えて、抗白内障効果をもつ化合物の探索・報告してきた。演者らはこれまでにコーヒー成分や、みかんの皮に含まれているヘスペレチンに白内障進行抑制効果があることを明らかにしてきた。一方、老眼はある種の白内障の初期病変であることが報告され、老眼発症遅延が白内障発症/進行を抑制できると考えている。老眼もまた発症率100%の疾患であり、QOL、QOVを低下させている。本講演では、日常の食生活から老眼/白内障発症を遅延できる可能性について、我々のデータを交えながら紹介する。