The 140th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Kyoto)

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Symposium

[S02] Look back on the eye with basic research, clinical science and drug repositioning

Thu. Mar 26, 2020 9:00 AM - 11:00 AM [Room B] Room B-1 (2F)

Organizers: Hideaki Hara (Gifu Pharm Univ), Hiroshi Kosano (Teikyo Univ), Yosuke Nakazawa (Keio Univ)

10:35 AM - 10:53 AM

[S02-6] Current status and future prospects of drug treatment for glaucoma

○Masamitsu Shimazawa1, Hideaki Hara1 (1. Gifu Pharm. Univ.)

緑内障は、成人における中途失明原因の第1位の網膜神経節細胞死を特徴とする進行性の神経変性疾患である。現在、治療薬として多くの眼圧下降薬が開発され、病態の進行に対して一定の効果が得られている。しかしながら、十分な眼圧下降作用が得られても病態が進行する例も少なくない。したがって、眼圧下降薬以外の新たな治療アプローチが求められている。しかし、緑内障の病態解明並びに治療薬の創成のためには、その障害の主体となる網膜神経節細胞を用いた評価が必要となる。しかし、その緑内障患者の網膜神経節細胞はおろか、健常者の網膜神経節細胞も容易に入手することは難しい。そのため、緑内障の病態分子機構の研究および創薬研究はこれまで十分に進展しなかった。しかし、この課題を解決する手段の一つとして、緑内障患者の血液または皮膚などから人工多能性幹細胞 (induced pluripotentstem cell;iPS細胞)を作製し、それを網膜神経節細胞に分化誘導することにより病態研究を進めることが可能になった。また、緑内障をはじめとする眼疾患治療薬の多くは他疾患に用いられている既存の医薬品を眼科応用するドラッグリポジショニング(適応拡大)が最も盛んな領域であり、多くの既存薬が眼科応用されてきた。本シンポジウムでは、緑内障のこれまでの薬物治療の現状と課題、並びに今後の展望について紹介する。