日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S04] 第16回若手が拓く新しい薬剤学~ターゲティング型DDS開発の最前線~

2021年3月27日(土) 13:15 〜 15:15 [C会場] 講演会場C (オンライン)

オーガナイザー:勝見 英正(京都薬大)、東 顕二郎(千葉大院薬)

 近年、従来の低分子医薬に加えて、抗体医薬などのタンパク質医薬、核酸医薬、細胞医薬や再生医療の創薬が台頭し医薬品モダリティが多様化している。標的部位に医薬品を効率よく送達するターゲティング型DDSは、医薬品の治療効率と副作用発現に直結するため、これらの多様な医薬品の改良・実用化において重要な役割を果たす。本シンポジウムの前半で紹介するアミノ酸修飾を利用した骨または腎臓へのターゲティング分子の開発、環状RGDペプチドを用いた光線力学療法用DDSの開発、ポリビニルアルコールを利用した標的部位でのホウ素薬剤ボロノフェニルアラニンの動態制御、シクロデキストリンを用いたターゲティング型リポソームからの薬物放出制御などは、いずれも新しいコンセプトに基づくターゲティング型DDSであり実用化が期待される。また後半では、吸入による薬物の肺局所ターゲティング及び肺内での受動的・能動的ターゲティングの可能性、腹腔内投与による抗体医薬の腹腔内腫瘍がんターゲティングなどの局所投与によるターゲティングの有用性やその展望についても議論したい。さらに、本シンポジウムを通じて、ターゲティング型DDSを基盤とする近未来の創薬ひいては疾患治療像を、来場者とともに考えたい。

オーガナイザー挨拶:勝見 英正(京都薬大) (13:15 〜 13:20)

総括:東 顕二郎(千葉大院薬) (15:10 〜 15:15)

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