日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S28] 地域包括ケア時代における薬剤師の臨床研究~地域におけるエビデンスの構築と現場での成果の活用に向けて~

2021年3月28日(日) 15:45 〜 17:45 [E会場] 講演会場E (オンライン)

オーガナイザー:亀井 美和子(帝京平成大薬)、岡田 浩(京大院医)

 臨床現場(薬局、病院)において学術活動に取り組む薬剤師は増えており、薬学的知見からの薬物療法の評価、薬剤師実務の成果等を示す臨床研究が数多く報告されるようになった。一方、研究で成果が示された取り組みは、その後も研究にとどまり、臨床現場の薬剤師に共有されないままであることが多い。研究で得られた成果を医療現場に活かすことがなければ、医療の質改善につなげることはできない。薬学的知見に基づく臨床研究のエビデンスの構築を推進するとともに、それを適切な速度をもって医療現場に普及・定着させていく必要がある。本シンポジウムでは、薬剤師の業務が医療・福祉・保健にどのように、どのくらい貢献しているかを示す研究のさらなる活性化を図り、研究成果で得られたエビデンスに基づく薬剤師の取り組みを現場でどう普及させるかを議論したい。
 シンポジウムでは、まず、Dissemination and Implementation (普及と実装科学)研究の第一人者(島津氏)に、医療共通の実装に向けた課題等について解説いただき、その後、地域での臨床研究を実践した研究者(岡田氏、赤沢氏、川名氏)に、取り組みと実装に向けた活動、研究に取り組む薬剤師の育成状況等について紹介していただく。さらに、政策決定側の経験を有する磯部氏に、得られた研究成果を医療政策に反映させるための方策と課題等を提示していただく。研究成果をどう活かしていけるのかを参加者に個々に考えていただけるような機会にしたいと願っている。

趣旨説明:亀井 美和子(帝京平成大薬) (15:45 〜 15:50)

討論 (17:37 〜 17:45)

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