日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S34] 銅イオン:疾患との関連、その検出と制御

2021年3月29日(月) 09:30 〜 11:30 [D会場] 講演会場D (オンライン)

オーガナイザー:樋口 恒彦(名市大院薬)、米田 誠治(鈴鹿医療大薬)

 銅は、貨幣や電線、真鍮や青銅の成分などとして日常より接している身近な金属である。また、鉄と共に主要な遷移金属の一つと言える。本元素は、ご存じのように動植物に必須の微量元素であり、生体内では多くの酵素の活性中心やシグナルとして、様々な役割を担って機能している。一方、銅が神経変性疾患やがんなど幾つもの疾患と関連していることを示す研究報告が、近年相次いでいる。銅イオン自身は、鉄2価イオンと同様に、過酸化水素との反応で活性酸素種を生成するため、酸化ストレスとの関連が議論されている。そこで本シンポジウムでは、複数の視点で銅を取り上げることで、全体像を俯瞰することにより、今後の銅に関連する研究の一助としたいと考えた。まず、銅の化学特性に始まり、銅イオンの関わる活性酸素種・酸化ストレスの基礎、発がんとの関連と銅の動態を制御する分子に関する概説を行う。次に、銅の動態を観測するための銅イオンの検出を行う蛍光プローブの開発に関する講演をいただく。さらに、銅の誘発する神経細胞傷害に関する講演を2題いただく。以上より銅研究の全体像を把握していきつつ、今後の銅に関わる創薬・生命科学への展開を見据えた討論を行い、議論を深めていくことを目指す。

総合討論:米田 誠治(鈴鹿医療大薬) (11:10 〜 11:30)

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