日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S39] 異分野融合から切り拓く翻訳後修飾研究の新展開

2021年3月29日(月) 13:15 〜 15:15 [G会場] 講演会場G (オンライン)

オーガナイザー:伊藤 昭博(東京薬大生命)、上原 孝(岡山大院医歯薬)

多くのタンパク質は翻訳後に修飾を受けることでその機能が調節されている。翻訳後修飾によるタンパク質の機能変換は細胞の運命を決定し、生命の根幹となる様々な生命現象を調節する一方、その異常はがんなどの疾患の原因となる。したがって、翻訳後修飾を理解することは、生命現象の調節機構の解明だけでなく、新しい疾患治療法の提唱に繋がる。翻訳後修飾は生体内の化学反応を介して、標的タンパク質に修飾するため、翻訳後修飾を理解するためには、生物のみでなく化学などの異分野の力を結集する必要がある。すなわち、翻訳後修飾を見るためには分析化学の力が、操るためには合成化学の力が必要である。また、探るためにも合成化学は非常に有用である。本シンポジウムでは、リジン残基上で起こるアシル化、メチル化、システイン残基上で起こるニトロシル化などの化学修飾に焦点を当て、これら修飾の機能、調節機構に加え、それら修飾を標的とした化合物開発研究について紹介する。加えて、合成化学の手法による翻訳後修飾の網羅的探索法や操縦法、さらには、分析化学による翻訳後修飾の検出法などを紹介する。翻訳後修飾をキーワードに本発表を、分子細胞生物学、薬理学、有機化学、分析化学などの異分野連携の重要性をアピールする場としたい。

趣旨説明:伊藤 昭博(東京薬大生命) (13:15 〜 13:18)

まとめ:上原 孝(岡山大院医歯薬) (15:13 〜 15:15)

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