日本薬学会第141年会(広島)

セッション情報

一般シンポジウム

[S43] 薬事レギュレーションと創薬イノベーションのハーモナイゼーション ~医療イノベーション戦略の新機軸~

2021年3月29日(月) 15:45 〜 17:45 [H会場] 講演会場H (オンライン)

オーガナイザー:日下部 哲也(医薬品医療機器総合機構)、近藤 昌夫(阪大院薬)

 弁証法の「対立物の相互浸透の法則」では、物事は対立物の相互浸透により発展するといわれている。規制緩和という言葉に代表されるように、往々にしてレギュレーション(規制)はイノベーションを阻む言葉として取り上げられることが多いが、医薬品等の開発でもレギュレーションは単にイノベーションを阻む存在なのだろうか。
 医薬品等は、品質、有効性・安全性を確保するため、国際的に規制調和した、厳格な薬事レギュレーションを遵守した上で開発することが求められている。製品の流通後も、品質の維持・向上を図り、適正使用を確保するとともに、偽造薬や不良品の市場迷入を防止等するため、様々なレギュレーションが導入されている。このようなレギュレーションは厳格である一方、開発の障害となるのではなく、真のイノベーションを達成するために、イノベーションの目的に応じて、現実的で適正なものに調和していることが不可欠である。
 昨年度の第140年会では、レギュレーションとイノベーションの相互浸透を通じた日本発イノベーションに係る議論をキックオフした。その後、改正医薬品医療機器法の施行、新型コロナウイルス感染拡大に伴うデジタルシフト等を背景に、関係各方面においてパラダイムシフトが起こりつつある。
 本年会のシンポジウムでは、医療イノベーション戦略の新機軸をテーマに、産学官のシンポジストから薬事レギュレーションと創薬イノベーションに関する最新の話題をご提供いただき、レギュレーションとイノベーションの調和を通じた医療イノベーションに係る議論を一層深めたい。

はじめに:近藤 昌夫(阪大院薬)

おわりに:日下部 哲也(医薬品医療機器総合機構)

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン