The 141st Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Hiroshima)

Presentation information

Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[27V11-pm] 医薬品適正使用

Sat. Mar 27, 2021 1:15 PM - 3:03 PM [Room V11] Oral Presentation 11 (Online)

座長:佐藤 雄己(福山大薬)、大井 一弥(鈴鹿医療大)

1:27 PM - 1:39 PM

[27V11-pm02S] Study of patient backgrounds on the occurrence of severe hypocalcemia in patients treated with denosumab using a large-scale medical database

○Keisuke Ikegami1, Masayuki Hashiguchi1, Hayato Kizaki1, Satoko Hori1 (1. Keio University Faculty of Pharmacy)

目的:骨転移治療等で使用されるデノスマブ(ランマーク®, 以下DMab)は重篤な低Ca血症が知られており,血清Ca値が高値でない限り,Ca及びビタミンD(VD)製剤を投与することとされる.本研究では,DMab投与患者における重篤な低Ca血症発生状況に及ぼす患者背景を大規模診療データベースを用いて検討した.
方法:大規模診療データベース(MDV(株))を用い、天然型VD含有製剤(デノタス®)発売以降にDMab初回投与を受け,初回投与前後の血清Ca値を有する患者(3745名)を抽出した.対象患者におけるVD及びCa投与,腎機能検査値,骨粗鬆症罹患率,血清Ca値を調査した.統計解析にはMann–Whitney のU検定及びχ検定を行った.
結果・考察:VD及びCa投与データが存在しない患者を除いた3439名を解析対象とした.天然型VD投与群(n=3055)及び活性型VD等投与群(n=384)におけるeGFR値は各々75±26及び67±30 mL/min/1.73m2, 骨粗鬆症罹患率は各々21及び60%, 重篤な低Ca血症(Grade3以上)発生率は各々3.8及び8.1%であり,両群間で有意差が認められた.腎機能別(eGFR値 60以上、30以上60未満、30未満の3区分)の低Ca血症発生状況の比較では,天然型VD投与群及び活性型VD等投与群のいずれにおいても,高度腎機能低下であるeGFR値30未満の患者で低Ca血症が起こりやすかった.今後,本結果を踏まえて,Ca及び天然型・活性型VD併用下におけるデノスマブによる重篤な低Ca血症発生に関わるリスク因子を検討していく必要がある.