The 141st Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Hiroshima)

Presentation information

Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[28V10-pm] 調剤薬局・在宅医療・地域医療

Sun. Mar 28, 2021 2:51 PM - 4:39 PM [Room V10] Oral Presentation 10 (Online)

座長:林 雅彦(鈴鹿医療大薬)、石﨑 純子(金沢大院医薬保)

2:51 PM - 3:03 PM

[28V10-pm09S] Case analysis of pharmacy inquiry related to oral anticancer drugs in an insurance pharmacy

○Remi Myokai1, Natsumi Sawai1, Hiroyuki Suto2, Hiroki Satoh3, Yukiyoshi Fujita4, Yaeko Mishima4, Hayato Kizaki1, Satoko Hori1, Yasufumi Sawada3 (1. Keio University Faculty of Pharmacy, 2. Kyoso Mirai Ohta Pharmacy, 3. Graduate School of Pharmaceutical Sciences, the University of Tokyo, 4. Division of Pharmacy, Gunma Prefectural Cancer Center)

目的:外来がん薬物療法の進展により、処方箋を応需する薬局での薬学的ケアによる抗がん剤の適正使用の重要性が高まっている。本研究では保険薬局における疑義照会の事例解析に基づき、保険薬局のがん薬物療法への関わりの実態と課題を明らかにすることを目的とした。
方法:2015年1月~2018年5月にがん診療連携拠点病院近隣の保険薬局で記録された疑義照会事例(全2,258件)から、がん薬物療法に関連した経口抗がん剤20剤に関する疑義照会事例(425件)を抽出し、薬剤別の疑義照会割合(疑義照会件数/処方応需件数)、疑義照会内容、疑義発生要因、薬局プレアボイド等の解析を行った。
結果:疑義照会によって全疑義照会の92.7%が処方変更されていた。休薬期間がある薬剤は休薬期間がない薬剤に比べ、疑義照会割合が高い傾向が見られた。例として、休薬期間があるS-1と休薬期間がないレトロゾールの疑義照会発生割合はそれぞれ3.9%と0.7%だった。疑義照会内容では服薬スケジュールコメントに関する疑義照会が最も多く、次に支持療法に関する疑義照会が多かった。薬局プレアボイドは疑義照会事例の61.1%を占め、そのうち82.9%が[未然回避]、24.9%が[精神的不安の軽減あるいは回避]に該当した。また、主に患者・介護者からの聴取や薬歴からの情報収集が、薬局プレアボイドにつながっていた。
考察:本研究によって、本邦の保険薬局の外来がん薬物療法適正化における疑義照会傾向と薬局プレアボイド実態が初めて明らかになった。疑義照会によって処方変更や薬局プレアボイドが頻回に行われていることから、薬局薬剤師は疑義照会業務を通じて、抗がん剤の適正使用による患者のQOL向上に大きく貢献していることが示唆された。