The 141st Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Hiroshima)

Presentation information

Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[28V11-am] 薬物治療(基礎・臨床)/その他

Sun. Mar 28, 2021 10:24 AM - 11:36 AM [Room V11] Oral Presentation 11 (Online)

座長:継田 雅美(新潟薬大薬)、関根 祐子(千葉大)

10:24 AM - 10:36 AM

[28V11-am08S] Meta-analysis of low dose vs standard dose for relapse prevention in schizophrenia.

○Sawako Hakoda1, Masayuki Hashiguchi1, Satoko Hori1 (1. Faculty of Pharmacy, Keio Univ.)

目的:統合失調症は、服薬中断による再発率が高く、また再発の繰り返しにより治療抵抗性になることが知られている。再発防止には服薬の継続が重要であるが、維持期における副作用発現リスクは用量に関連していることが多い。本研究ではメタ解析を用いて統合失調症維持期における第二世代抗精神病薬(SGA)の減量投与の有用性を検討した。
方法:MEDLINE等の文献データベースを用いて、検索語に“schizophrenia”、“maintenance”、“relapse”等を用い、研究デザインをランダム化比較試験に限定し、文献検索を行った。なお、WHOのDefined daily dose(DDD)を1として、標準用量を≧1、低用量を≧0.5かつ<1と定義した。データ統合にはReview Manager 5 を使用した。また、出版バイアスはファンネルプロットにより評価した。
結果:検索の結果得られた101件の論文から、SGA標準用量群に対して低用量群との比較4試験を解析に使用した。メタ解析の結果、再発リスクに関して標準用量群に対する低用量群のリスク比が1.60(95%CI: 1.26,2.05)となり、低用量群は標準用量群より再発リスクが統計学的に有意に高かった。治療失敗リスク、入院リスク、副作用による脱落リスクに関しては標準用量群と低用量群の間に有意差は認められなかった。これらの結果に出版バイアスも認められなかった。
考察:本研究結果ではSGA低用量治療は再発リスクに関して標準用量治療に劣ることが示された。また、副作用発現についても低用量治療により抑えられることを支持する結果は示されなかった。以上から、SGAの治療効果を維持するには低用量では不十分であり、標準用量による治療が推奨されると考えられた。