第16回日本薬局学会学術総会

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デザートセミナー

デザートセミナー2

Sat. Nov 5, 2022 3:00 PM - 4:00 PM 第4会場 (4階 411+412)

座長:岡田 浩(京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 特定准教授)

共催:NTT PARAVITA㈱

[DS2] 睡眠センサー/データを活用した、訪問診療専門クリニックと訪問薬局の連携事例・可能性

國末 充央 (倉敷市 グリーン在宅クリニック)

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全国の各地域で地域包括ケアシステムの構築にむけて様々な取り組みが推進される中で、厚生労働省は平成27 年に「患者のための薬局ビジョン」において薬局に対して健康サポート機能の充実と医療機関との連携を求めており、医薬連携の重要性が高まっている。また、令和4年度の調剤報酬改定では、地域支援体制加算における改定も行われて地域医療に貢献する薬局を評価する方針が打ち出されている。
岡山県倉敷市のグリーン在宅クリニックは「訪問診療専門クリニック」として地域医療の一役を担う訪問診療専門クリニックで、「住み慣れた場所で暮らしたい」という想いを叶えるために看取りまで支える拠点として緊急時の相談・訪問も24 時間365 日対応している。また、訪問リハビリテーション・訪問看護師・ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・訪問入浴等介護事業者・訪問薬剤師・地域の医療機関などをはじめとした関係者と常に連携・情報共有できる環境を作り患者の自宅療養生活をサポートしている。
現在、連携している訪問薬局の一つである「オール薬局(マイライフ:本社・広島県呉市)」が実証にて提供している「睡眠センサーを活用した在宅療養状況を可視化するサービス」を活用して、患者の体調不調時の原因推察や体調変化状況・予測を行う上で有効な結果を得られたため症例報告をするとともに、本薬局学会にご参加の皆様に地域包括ケアシステム構築の一翼を支えていく訪問薬局像の一例として訪問クリニックの立場からご紹介する。薬局薬剤師に求められる姿として、外来対応だけでなく在宅医療への対応として、入退院時に病院と、または利用者が関わる介護施設等と、更に在宅療養生活を支援する往診/ 訪問クリニックと連携を行いながら「地域連携薬局」としてそれぞれの地域で機能することを期待されており、本セミナーでは「訪問診療医師と訪問薬剤師がICT サービスを活用して連携推進を行った事例」をご報告する。