ランチョンセミナー2

[LS2] 地域に必要とされる薬局へ
～地域連携に向けた薬局の機能強化と薬剤師の職能発揮に向けたテクノロジーの活用～

^○有田 正和 (みよの台薬局（株） 第1運営部長)

2020 年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医療・介護の提供が困難になるという事態を経験し、改めて医療・介護の提供体制維持の重要性を認識することとなった。保険薬局は、オンライン診療やリフィル対応などの新たな医療提供体制に柔軟に適応し、在宅医療や地域住民のヘルスリテラシー向上など、地域の医療・介護・行政などと連携しながら専門性を発揮することで、地域に必要とされる薬局を目指さなければならない。
　総合メディカルでは、専門性のある薬剤師を育成するだけでなく、個々の薬学的管理のパフォーマンスを向上させるために運用マニュアル等に基づく支援や、新しいデバイスの導入による業務効率化、地域医療・介護における積極的な多職種連携を推進している。
　今回の講演では、総合メディカルグループみよの台薬局より、在宅医療における人財育成、カケハシ社のmusubi® を活用した在宅訪問への活用と更なる期待について、また総合メディカル（株）からは、病院と薬局との連携について、服薬期間中のフォローアップや在宅医療における患者情報共有の取り組みと課題を紹介する。
　総合討論では、中尾氏とともに「地域に必要とされる薬局」を目指すために、薬局機能をどのように展開・強化すれば良いか、これからのテクノロジー活用の可能性について討議することで、皆様の日常業務に役立つヒントを得る機会となれば幸いである。