第16回日本薬局学会学術総会

講演情報

ランチョンセミナー

ランチョンセミナー8

2022年11月6日(日) 12:00 〜 13:00 第4会場 (4階 411+412)

座長:津田 徹(医療法人社団恵友会霧ヶ丘つだ病院 院長)

共催:アストラゼネカ㈱

[LS8-2] 高齢者を主眼においた吸入支援

井本 久紀 (医療法人社団恵友会 霧ヶ丘つだ病院 外来看護課長·慢性呼吸器疾患看護認定看護師)

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 呼吸器疾患の治療において吸入支援は極めて重要である。診療の合間に医師が吸入支援を行うことは、非効率的である。
タスクシフトの観点からも薬剤師・看護師が吸入支援に従事する体制を作り、当院では認定看護師をトップとし、看護師が吸入支援にあたっている。
 高齢者への吸入支援に関しては、吸気流速を考えながらエアロゾル製剤を選択することが多い。同期不良に対しては、エアロチャンバーなどの吸入補助具を積極的に活用する。1 秒量1L 以下の高齢者(28 名) の約6 割で20% 以上の改善を
認めた。しかし、3 ヶ月後には約1/4 の症例で1 秒量が低下し、再吸入指導を行った。
 スパイロメトリー・CAT・ACT などを用いて経時的に治療効果判定を行い、再吸入指導のタイミングをつかまえることが大切である。