[P-056-B] ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法を開始したBRAF変異陽性非小細胞肺癌患者への治療継続に貢献できた一例
【目的】
BRAF変異陽性非小細胞肺癌は薬物治療に関する報告が少なく、注意深くフォローしていく必要がある。今回、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法が開始された患者に対し服薬フォローアップおよび病院との連携で治療継続に貢献できた症例を経験したので報告する。
【症例】
X-2年よりBRAF変異陽性非小細胞肺癌で治療中の70代女性。ペムブロリズマブによる副作用で化学療法を一旦中止されていたが、以前服用していたダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法でX年より外来処方で治療を再開されたため、当薬局で服薬指導、テレフォンフォローアップ(TF)を開始した。
【結果】
Day1 ダブラフェニブ75mg/日・トラメチニブ1.5mg/日で治療再開。用量が少ないため主治医に確認し、副作用予防で少量から開始し発熱時は休薬し可能な限り長期間継続していくとの情報を得た。
Day76 口内炎が悪化(Grade1)。患者に口腔ケアを指導。
Day118 TF時に口内炎の改善がないことを聴取し、診察依頼をトレーシングレポート(TR)にて病院へ提出した。
Day125 キシロカイン含嗽が処方され、薬局にて口腔ケア用品を販売、使用法を指導した。
Day160 受診時に口内炎は改善されていることを確認した。
Day195 TF時にDay178に約10分間意識消失がありその後受診されていないと聴取した。意識消失についてTRを提出し、その後病院の薬剤部内カンファレンスへ参加し、脳転移の可能性を考慮し頭部MRI検査を提案した。
Day230 頭部MRIで脳転移は確認されなかったが、継続してフォローを行うこととなった。なお、ダブラフェニブ・トラメチニブ服用中の口内炎、意識消失について医薬品安全情報の報告を行った。
【考察】
本症例では、服用後フォローと病院薬剤部との連携により早期に副作用に対応でき、治療の継続に貢献することができたと考える。また薬局が医療連携を基に積極的に副作用報告をすることが今後の治療の発展の一助になると考える。
BRAF変異陽性非小細胞肺癌は薬物治療に関する報告が少なく、注意深くフォローしていく必要がある。今回、ダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法が開始された患者に対し服薬フォローアップおよび病院との連携で治療継続に貢献できた症例を経験したので報告する。
【症例】
X-2年よりBRAF変異陽性非小細胞肺癌で治療中の70代女性。ペムブロリズマブによる副作用で化学療法を一旦中止されていたが、以前服用していたダブラフェニブ・トラメチニブ併用療法でX年より外来処方で治療を再開されたため、当薬局で服薬指導、テレフォンフォローアップ(TF)を開始した。
【結果】
Day1 ダブラフェニブ75mg/日・トラメチニブ1.5mg/日で治療再開。用量が少ないため主治医に確認し、副作用予防で少量から開始し発熱時は休薬し可能な限り長期間継続していくとの情報を得た。
Day76 口内炎が悪化(Grade1)。患者に口腔ケアを指導。
Day118 TF時に口内炎の改善がないことを聴取し、診察依頼をトレーシングレポート(TR)にて病院へ提出した。
Day125 キシロカイン含嗽が処方され、薬局にて口腔ケア用品を販売、使用法を指導した。
Day160 受診時に口内炎は改善されていることを確認した。
Day195 TF時にDay178に約10分間意識消失がありその後受診されていないと聴取した。意識消失についてTRを提出し、その後病院の薬剤部内カンファレンスへ参加し、脳転移の可能性を考慮し頭部MRI検査を提案した。
Day230 頭部MRIで脳転移は確認されなかったが、継続してフォローを行うこととなった。なお、ダブラフェニブ・トラメチニブ服用中の口内炎、意識消失について医薬品安全情報の報告を行った。
【考察】
本症例では、服用後フォローと病院薬剤部との連携により早期に副作用に対応でき、治療の継続に貢献することができたと考える。また薬局が医療連携を基に積極的に副作用報告をすることが今後の治療の発展の一助になると考える。