[P-067-A] 乳幼児保護者への動画を用いた服薬補助指導の取り組み
【目的】乳幼児保護者に対する服薬補助指導は、矯味のための飲食物への混合、散剤の団子状への形状調整、服薬時の体勢など多岐にわたるため、口頭や指導箋で説明するだけでは不十分な場合がある。そこで、服薬補助の幾つかの手技について、動画を用いて指導をすることにより、乳幼児保護者の服薬補助への自信や乳幼児の服薬状況が向上するかを検証したため報告する。
【方法】2020年3月から2022年6月までに兵庫県内のグループ店舗18薬局に来局した内服薬・坐薬・点眼薬が処方された2歳未満の患者の保護者を対象に、待合室で動画を用いた服薬補助指導を行い、その後の経過について、同意を得た保護者に対して電話にてアンケート調査を実施した。調査項目は服薬介助をしたことのある子供の人数・服薬補助の自信度・スムーズ度・服薬達成度とした。
【結果】期間中29名の保護者に動画を用いた服薬補助指導を行い、23名より有効回答を得た。服薬補助経験があると回答した保護者17名の服薬達成度は、処方薬全て服薬できた場合を100%としたとき視聴前平均69%から視聴後平均92%となった。視聴前に服薬補助経験のなかった保護者6名は視聴後平均50%であった。服薬補助の苦労を感じる程度を示すスムーズ度については19名より回答があり、苦労した場合を4とした4段階評価において、視聴前の平均2.5から視聴後平均1.3となった。また、服薬補助の改善事例として、ドライシロップ剤を溶解では服薬できなかった患児がお薬団子で飲めるようになった例、目薬を怖がる患児に対して目頭に点して下瞼を引っ張る方法で点眼できた例などがあった。
【考察】今回の取り組みで、服薬補助の手法を幾度と窓口で説明してきた保護者でも、実際は上手く補助できていない場合があることが判明した。多くは動画視聴により改善が見られたことから、動画による説明は口頭や指導箋による説明に比べて理解しやすいということが示唆される。
【方法】2020年3月から2022年6月までに兵庫県内のグループ店舗18薬局に来局した内服薬・坐薬・点眼薬が処方された2歳未満の患者の保護者を対象に、待合室で動画を用いた服薬補助指導を行い、その後の経過について、同意を得た保護者に対して電話にてアンケート調査を実施した。調査項目は服薬介助をしたことのある子供の人数・服薬補助の自信度・スムーズ度・服薬達成度とした。
【結果】期間中29名の保護者に動画を用いた服薬補助指導を行い、23名より有効回答を得た。服薬補助経験があると回答した保護者17名の服薬達成度は、処方薬全て服薬できた場合を100%としたとき視聴前平均69%から視聴後平均92%となった。視聴前に服薬補助経験のなかった保護者6名は視聴後平均50%であった。服薬補助の苦労を感じる程度を示すスムーズ度については19名より回答があり、苦労した場合を4とした4段階評価において、視聴前の平均2.5から視聴後平均1.3となった。また、服薬補助の改善事例として、ドライシロップ剤を溶解では服薬できなかった患児がお薬団子で飲めるようになった例、目薬を怖がる患児に対して目頭に点して下瞼を引っ張る方法で点眼できた例などがあった。
【考察】今回の取り組みで、服薬補助の手法を幾度と窓口で説明してきた保護者でも、実際は上手く補助できていない場合があることが判明した。多くは動画視聴により改善が見られたことから、動画による説明は口頭や指導箋による説明に比べて理解しやすいということが示唆される。