第16回日本薬局学会学術総会

Presentation information

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

Sun. Nov 6, 2022 2:10 PM - 3:00 PM ポスター会場1~3 (4階 405+406/409+410/413+414)

[P-158-B] ヘルスリテラシー向上によるセルフメディケーションの推進

酒井 清貴1, 山浦 結子2, 上田 優衣2 (1.なぎさ薬局グループ 寛一商店(株)なぎさ薬局あさか店, 2.なぎさ薬局板橋店)

【目的】当薬局における健康サポートの取り組みが、地域住民のヘルスリテラシー向上に貢献できているかを検証する。
【方法】2022年1~3月の間に関東エリア2店舗で健康相談された方や健康情報に関心がある方73名にアンケートを実施し、関心のある健康情報、健康食品や市販薬の需要について調べた。結果を基にパンフレットや資料を作成し、ヘルスリテラシーを向上させるための情報発信を行うと共に、商品の選定や推奨などセルフメディケーション推進の為の活動を行った。
【結果】関心の上位を占めたのは、生活習慣病予防(30%)、栄養・食生活(26%)、身体活動・運動(26%)だった。販売希望が多かったものはサプリメント(16%)、ビタミン剤(15%)、解熱鎮痛剤(13%)だった。
関心の高かった生活習慣病予防に関する資料を設置し、食事の情報として減塩レシピの配布や低GI食の取り入れ方について情報発信を行った。実施前と比べて健康相談される方や情報を求める方が増え、需要を基に設置した健康食品を購入されるなど、意識の向上につながった。
健康相談された方の状況に合わせて、健康体操に関する案内、健康サポート機器の紹介、自然の多い場所での散歩などを提案した。これらを通して、以前より身体を動かす頻度が増えた、気分が落ち着いたという声があった。
【考察】近年コロナ禍により、健康イベントなどの従来行えていた取り組みが難しくなってきている。さらに、外出自粛や在宅ワークでの運動量低下、受診控えなどにより、薬剤師による健康相談や市販薬の情報提供を求める声が増えていると考えられる。数ある健康情報の中で、一人一人が適したものを選べるようヘルスリテラシーの向上に貢献し、セルフメディケーションの推進を図る事が今後薬剤師の役割として重要である。また、モチベーションを維持できるよう、情報を伝えるだけではなく、定期的に健康相談を行うなど継続的なサポートを行っていく必要があると考える。