[P-167-B] 管理栄養士と薬剤師による骨粗鬆症患者への取り組み~チェックシートを活用した栄養相談、治療と骨折予防へのアプローチ~
【目的】日本における骨粗鬆症の要因は食事の欧米化(Ca、ビタミンD摂取不足)や運動不足とされ、管理栄養士(以下RD)と薬剤師が食事療法、運動療法や薬物治療に積極的に取り組むことが望まれている。栄養、運動、治療薬や転倒防止について指導する体制を構築したので報告する。
【方法】2021年9月から2022年4月に来局した骨粗鬆症患者のうち、事前チェックシートにより抽出した19名(男性2名、女性17名、平均年齢67.4歳、骨折歴8名)に対し、骨粗鬆症スペシャリスト研修を行い社内認定した薬剤師とRDが対応した。RDは食事記入表より1日のCa摂取量を算出し、骨粗鬆症治療ガイドライン掲載のCaとビタミンK自己チェック表も用いて指導した。骨に良い運動と転倒防止対策について独自に作成した実施提案書を用いて指導した。
【結果】指導件数は、栄養16名(84.2%)、運動11名(57.9%)、転倒防止は骨折歴のある8名中4名であった。
症例1:ステロイド治療10代男性、偏食あり。1日Ca摂取量387mgと少なく、成長期に必要なビタミン、Ca、たんぱく質について栄養指導、偏食、Ca摂取量は改善。
症例2:60代女性、1日Ca摂取量735mgと目標摂取量以上、ビタミンK・Dが効率的に摂取できる献立を実施。
症例3:牛乳や小魚が苦手な80代女性、自己チェック表にてCaが6点、ビタミンKが15点と不足。大豆製品や野菜等を積極的に摂取すれば改善されると指導、食事内容は改善。
栄養指導は、各人の嗜好を考慮し、生活の質を低下させる事なく実施できた。
症例4:骨折歴のある80代女性、ケアマネージャーと相談し、転倒防止策として足回りの整理と玄関先のスロープ設置を実施し、医師に了解を得た上で運動を一緒に行い継続中。
【考察】栄養指導、運動療法や転倒防止策は、個々の嗜好に合わせQOLを低下させることなく実施することが重要である。薬剤師はRDと協力することで、服薬指導の範疇を超え、QOLの低下を防ぎながら栄養指導する体制の構築に寄与できる。
【方法】2021年9月から2022年4月に来局した骨粗鬆症患者のうち、事前チェックシートにより抽出した19名(男性2名、女性17名、平均年齢67.4歳、骨折歴8名)に対し、骨粗鬆症スペシャリスト研修を行い社内認定した薬剤師とRDが対応した。RDは食事記入表より1日のCa摂取量を算出し、骨粗鬆症治療ガイドライン掲載のCaとビタミンK自己チェック表も用いて指導した。骨に良い運動と転倒防止対策について独自に作成した実施提案書を用いて指導した。
【結果】指導件数は、栄養16名(84.2%)、運動11名(57.9%)、転倒防止は骨折歴のある8名中4名であった。
症例1:ステロイド治療10代男性、偏食あり。1日Ca摂取量387mgと少なく、成長期に必要なビタミン、Ca、たんぱく質について栄養指導、偏食、Ca摂取量は改善。
症例2:60代女性、1日Ca摂取量735mgと目標摂取量以上、ビタミンK・Dが効率的に摂取できる献立を実施。
症例3:牛乳や小魚が苦手な80代女性、自己チェック表にてCaが6点、ビタミンKが15点と不足。大豆製品や野菜等を積極的に摂取すれば改善されると指導、食事内容は改善。
栄養指導は、各人の嗜好を考慮し、生活の質を低下させる事なく実施できた。
症例4:骨折歴のある80代女性、ケアマネージャーと相談し、転倒防止策として足回りの整理と玄関先のスロープ設置を実施し、医師に了解を得た上で運動を一緒に行い継続中。
【考察】栄養指導、運動療法や転倒防止策は、個々の嗜好に合わせQOLを低下させることなく実施することが重要である。薬剤師はRDと協力することで、服薬指導の範疇を超え、QOLの低下を防ぎながら栄養指導する体制の構築に寄与できる。