第17回日本薬局学会学術総会

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共催シンポジウム

共催シンポジウム 2
「中性脂肪と疾病 - 生活習慣病から難病まで -」

Mon. Oct 9, 2023 9:00 AM - 10:30 AM 第5会場 (4号館3階 会議室431+432)

座長:平野 賢一(大阪大学大学院医学系研究科 中性脂肪学共同研究講座 特任教授(常勤)/一般社団法人中性脂肪学会 代表理事)日比野 靖(一般社団法人岐阜県薬剤師会 会長/株式会社サン・ウエスト サニー調剤薬局 代表取締役)

共催:一般社団法人 中性脂肪学会

[CSY2-1] 人生100年時代健康寿命延伸に地域の薬剤師ができること

日比野 靖1,2 (1.一般社団法人岐阜県薬剤師会 会長, 2.株式会社サン・ウエスト サニー調剤薬局 代表取締役)

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 「検体測定室に関するガイドライン」に基づき利用者が自ら採取した検体について、事業者が血糖値や中性脂肪などの検体検査を行うサービスが薬局でも検体測定室として開設できるようになった。検体測定室は、国民の健康意識の醸成や、健康診断や医療機関受診への動機付けを高める観点から、利用者が検体を採取し、検査結果も利用者自身で判断・管理することで、自己健康管理の一助となるようなサービスです。また、利用者が自身の検査結果を早期かつ簡便に把握するとともに、薬局から利用者に対し、健康診断等の受診勧奨が行われることで、医療機関への受診を促進し、疾病の予防や早期発見に寄与することが期待される。一方、新型コロナ感染症拡大により薬剤師への期待が高まり無料検査への対応並びに検査キッドの販売、ワクチン接種についてはワクチンの管理と充填作業にも対応した。
 地域の薬剤師が国民の健康寿命の延伸に寄与し、健康意識の向上と、かかりつけ薬局の重要性を検証するため、『地域薬局の薬剤師による生活習慣変容支援を通じて健康状態・日常行動・自己測定健康情報の変化を探る』;水都大垣セルフケアトライアル(SOS Trial)を実施し、国際的な査読付きオープンジャーナルであるIntegrated Pharmacy Research and Practice に論文投稿を行い、専門家の査読による審査を経て掲載された。内容は地域薬局の薬剤師による健康的な生活習慣を目指したセルフケア支援を通して、生活者の行動変容や健康状態の変化を評価することを目的とした多施設前向き症例集積研究で岐阜県大垣地域の薬局で本研究に参加することに同意した20歳以上の成人から募集し、参加者は、生活習慣記録アプリを使用して、血圧、日々使用する機器(家庭血圧計、体組成計、活動量計)、生活習慣記録アプリを含む健康情報を記録しながら、6ヶ月間にわたって生活習慣の自己管理を行った。参加者は、薬局で少なくとも1ヶ月に1回、生活習慣改善の支援をした。参加者の主観的な健康状態、日常行動、行動変容は、自己申告アンケートを使用して評価、参加者の回答からは、薬剤師の支援が、参加者の健康意識を高め、健康増進の行動を促進するのに役立ったことが示された。しかしながら、『病気の診断がされない』『適切な治療を受けれない』そんな難病が存在し、薬剤師もその現実を知り、患者に寄り添い、早期発見の一助となれないかと提案する。