デザートセミナー1

[DS1-1] 在宅現場で期待される研修会の実施とその考察～これから研修会を実施する薬剤師へ～

^○西口 久史 (たんぽぽ薬局株式会社 営業推進部 担当部長)

　超高齢社会が訪れる2025年を目前に、厚生労働省の施策により高齢者医療の主戦場は医療機関から在宅医療へ大きくシフトしている。医療に従事する医療スタッフの業務も、居宅もしくは老人ホームへ拡大している。今回、我々保険薬剤師が在宅の現場で、患者及び介護スタッフより何を期待されているかを、長年老人ホームの介護スタッフと関わった経験から検証したい。
　在宅現場で保険薬局に期待されている最も重要な業務として、迅速で正確な調剤、安定した医薬品等の供給が挙げられる。次に介護現場の身近な医療従事者として、多忙な医師、看護師の考え方を解りやすく説明し、意思の疎通を図る緩衝材的な役割も挙げられます。そして介護スタッフ等の医療知識の向上も薬剤師に与えられた大きなミッションと受け止めている。
　今回、たんぽぽ薬局がかかわりの深い老人福祉施設、グループホーム、居宅支援事業所等で実施した「薬に関わる研修会」を通して気づいたこと、理解の促進に寄与した内容を示したい。