第17回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Mon. Oct 9, 2023 2:50 PM - 3:30 PM ポスター会場 (2号館3階 会議室231/会議室232+233/会議室234)

[P-042-C] クオール薬局によるスポーツ競技支援の取り組みについて~第2報~

岩水 達矢1, 山崎 正人2, 斉藤 清一1, 宮代 由佳2, 生沼 彩1, 芳賀 沙織1, 小岩 徹1, 横田 純子1 (1.クオール(株), 2.クオールホーディングス(株))

【目的】
現在、クオール薬局のスポーツファーマシスト(以下SP)と管理栄養士で構成されたスポーツサポートチーム(以下SST)により、日本障がい者サッカー連盟所属競技者のサポートを行なっている。その取り組みの1つとして、2022年7~9月にアンプティサッカーの選手、関係者に対しアンチ・ドーピング(以下AD)の啓発、理解度の向上のため、事前聞き取りで関心が高かったサプリメント(以下サプリ)に焦点を当て、計3回オンライン講義を実施した。参加者の理解度や意識の変化、また講義や結果を踏まえた今後の展望について報告する。
【方法】
参加者に対し講義前後に、年齢、性別、ADやサプリの理解度、ADの周知、サプリの選択など計9項目のアンケートを実施、集計した。
【結果】
総受講者数は46名、事前回答数は16名、事後は10名。結果の一部は以下の通り。ADの理解度に関して事前87.5%、事後100%。サプリの理解度に関しては事前37.5%、事後100%。継続実施により全員が理解出来た。
サプリの適切な選択に関しては事前18.8%、事後70%が選択可能との回答だった。またSSTへの相談希望にはサプリに関する回答が50%あり、サプリの関心の高さを再認識出来た。
【考察】
講義によりADやサプリの理解度は向上した。一方で継続実施や準備など講義者の負担も増えた。今後オフライン対応が増えれば、移動なども含めてさらに講義者の負担が増すことが懸念される。
また、サプリの適切な選択に関して全員が選択可能と回答出来なかったように、ADの観点ではサプリの取り扱いは難しく、食事での栄養摂取が重要である。そのためには管理栄養士によるサポートが必要不可欠となる。
そこで今年度、これらの課題を解決すべく社内の全国のSPと連携してSSTの規模を拡大した。今後は各地のSPによって、オフラインで全国のチームや競技者の支援や、管理栄養士との連携による競技者のコンディショニングなど包括的なサポートを実施していく。