[P-086-B] ハンズフリー機能による通話が第2世代抗ヒスタミン薬服用者の自動車運転に及ぼす影響 ー薬工連携による医療安全へのアプローチー
【目的】
第2世代抗ヒスタミン薬 (以下AH) は、第1世代AHと比較して、副作用である鎮静作用は低減されつつあるが、その誘発により自動車運転のパフォーマンスを低下させる可能性が懸念されている。また昨今、携帯電話を手に取らないハンズフリー機能による通話が使用されており、自動車運転中の危険察知反応が遅延する可能性がある。そこで本研究では、上記状況が重なる際の運転操作の危険性に関する知見を得ることを目的に、ドライビングシミュレータ (以下DS) を利用して各条件下での運転パフォーマンスを測定した。
【方法】
被験者20名は、第2世代AHであるフェキソフェナジン/ベポタスチン/レボセチリジン/ケトチフェンのいずれかを服用時・非服用時にDSへ乗車し、通話タスク有無の条件下、運転操作を実施した。評価指標として、非緊急イベントでは走行車線上の停車車両と自車までの距離 (m)、緊急イベントでは歩行者飛出時の歩行者と自車までの距離 (m) を測定し、第2世代AH服用時・非服用時での個人内変動を比較した。なお、星薬科大学・電気通信大学の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】
通話タスクが無い場合、いずれの第2世代AHを服用しても、非服用時と同様に非緊急・緊急イベントに対応できた。また、通話タスクが有る場合でも、非緊急イベントには問題なく対応できた。しかし緊急イベントに関して、第2世代AH服用時は、非服用時と比較して有意に歩行者までの距離が短縮、つまり運転パフォーマンスが低下する知見を得た。(非服用時 vs 服用時 (m): フェキソフェナジン; 15.7±3.17 vs 4.46±4.26, ベポタスチン; 15.4±4.06 vs 10.3±4.36, レボセチリジン; 16.9±3.89 vs 6.42±5.28, ケトチフェン; 15.4±4.62 vs 8.58±5.03)
【考察】
本研究により、薬剤師等の医療従事者は、いずれの第2世代AH服用者に対しても、運転時に通話等の作業は行わず、運転に集中するよう十分指導する必要性が示唆された。
第2世代抗ヒスタミン薬 (以下AH) は、第1世代AHと比較して、副作用である鎮静作用は低減されつつあるが、その誘発により自動車運転のパフォーマンスを低下させる可能性が懸念されている。また昨今、携帯電話を手に取らないハンズフリー機能による通話が使用されており、自動車運転中の危険察知反応が遅延する可能性がある。そこで本研究では、上記状況が重なる際の運転操作の危険性に関する知見を得ることを目的に、ドライビングシミュレータ (以下DS) を利用して各条件下での運転パフォーマンスを測定した。
【方法】
被験者20名は、第2世代AHであるフェキソフェナジン/ベポタスチン/レボセチリジン/ケトチフェンのいずれかを服用時・非服用時にDSへ乗車し、通話タスク有無の条件下、運転操作を実施した。評価指標として、非緊急イベントでは走行車線上の停車車両と自車までの距離 (m)、緊急イベントでは歩行者飛出時の歩行者と自車までの距離 (m) を測定し、第2世代AH服用時・非服用時での個人内変動を比較した。なお、星薬科大学・電気通信大学の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】
通話タスクが無い場合、いずれの第2世代AHを服用しても、非服用時と同様に非緊急・緊急イベントに対応できた。また、通話タスクが有る場合でも、非緊急イベントには問題なく対応できた。しかし緊急イベントに関して、第2世代AH服用時は、非服用時と比較して有意に歩行者までの距離が短縮、つまり運転パフォーマンスが低下する知見を得た。(非服用時 vs 服用時 (m): フェキソフェナジン; 15.7±3.17 vs 4.46±4.26, ベポタスチン; 15.4±4.06 vs 10.3±4.36, レボセチリジン; 16.9±3.89 vs 6.42±5.28, ケトチフェン; 15.4±4.62 vs 8.58±5.03)
【考察】
本研究により、薬剤師等の医療従事者は、いずれの第2世代AH服用者に対しても、運転時に通話等の作業は行わず、運転に集中するよう十分指導する必要性が示唆された。