[P-186-C] グループホームに対する管理栄養士による定期的な献立評価と栄養改善提案の効果
【目的】
令和3年度介護報酬改定より認知症グループホーム(GH)における栄養改善について推進されている。そこで管理栄養士による介護スタッフへの定期的な献立評価のフィードバック(FB)と栄養改善提案の効果を検証することを目的とした。
【方法】
介入対象はGH1施設2ユニット、介護スタッフ13名とした。1回目は5月の連続した3日間の食事分析と結果のFB、改善提案を実施。2回目は9月に同様の条件で改善度合いの確認として分析を実施。3回目は10月に課題の解決策として買物同行と調理指導を実施した。調理指導後は介護スタッフから栄養の知識に関する質疑応答や食事に対する課題についてヒアリングを行った。食事分析は3日間の平均値とした。
【結果】
1回目の分析結果はエネルギー量1,752kcal、たんぱく質73.4g、カルシウム500g、ビタミンD2.5μg、食塩相当量14.3gであり、ビタミンDについては推奨量の29%と低値、食塩相当量は推奨量の204%と高値であった。2回目の分析結果の平均はエネルギー量1,586kcal、たんぱく質71.8g、カルシウム460g、ビタミンD4.1μg、食塩相当量10.7gで、ビタミンDについては推奨量の48%で増加、食塩相当量は153%で低下した。買い物に関するヒアリングでは献立は昼食の主菜のみが決められており、副菜についてはその日の特売のものを購入する、担当者によっては毎回同じ食材を購入する傾向にあった。また、調理に関しては苦手意識のあるスタッフもおり、献立が決められていないため担当ごとに同じ食事を提供しているケースも見受けられた。
【考察】
管理栄養士による定期的な献立評価、栄養改善提案により数値改善が認められた。食事分析においては客観的な数値から改善度合いを確認することができるため、スタッフの改善行動に対するモチベーションアップにもつながるという意見もあった。一方で調理が負担となっているスタッフについては管理栄養士監修の献立提案の検討も必要であると考える。
令和3年度介護報酬改定より認知症グループホーム(GH)における栄養改善について推進されている。そこで管理栄養士による介護スタッフへの定期的な献立評価のフィードバック(FB)と栄養改善提案の効果を検証することを目的とした。
【方法】
介入対象はGH1施設2ユニット、介護スタッフ13名とした。1回目は5月の連続した3日間の食事分析と結果のFB、改善提案を実施。2回目は9月に同様の条件で改善度合いの確認として分析を実施。3回目は10月に課題の解決策として買物同行と調理指導を実施した。調理指導後は介護スタッフから栄養の知識に関する質疑応答や食事に対する課題についてヒアリングを行った。食事分析は3日間の平均値とした。
【結果】
1回目の分析結果はエネルギー量1,752kcal、たんぱく質73.4g、カルシウム500g、ビタミンD2.5μg、食塩相当量14.3gであり、ビタミンDについては推奨量の29%と低値、食塩相当量は推奨量の204%と高値であった。2回目の分析結果の平均はエネルギー量1,586kcal、たんぱく質71.8g、カルシウム460g、ビタミンD4.1μg、食塩相当量10.7gで、ビタミンDについては推奨量の48%で増加、食塩相当量は153%で低下した。買い物に関するヒアリングでは献立は昼食の主菜のみが決められており、副菜についてはその日の特売のものを購入する、担当者によっては毎回同じ食材を購入する傾向にあった。また、調理に関しては苦手意識のあるスタッフもおり、献立が決められていないため担当ごとに同じ食事を提供しているケースも見受けられた。
【考察】
管理栄養士による定期的な献立評価、栄養改善提案により数値改善が認められた。食事分析においては客観的な数値から改善度合いを確認することができるため、スタッフの改善行動に対するモチベーションアップにもつながるという意見もあった。一方で調理が負担となっているスタッフについては管理栄養士監修の献立提案の検討も必要であると考える。