優秀演題候補セッション（ポスター）

[AP-10-A] 薬剤師と管理栄養士の協働による薬局の健康サポート機能向上を目指した取り組み

^○岡本 茅子¹, 三牧 由依¹, 河田 英之¹, 今城 慶子¹, 佐々木 美佳¹, 中西 友里¹, 石尾 みほ¹, 安倉 央¹, 高橋 正志¹, 加地 弘明², 猪原 達也¹, 岡 宏太¹ (1.(株)マスカット薬局, 2.就実大学大学院)

【目的】マスカット薬局倉敷店（以下；当薬局）は「健康サポート薬局」に認定されており、かかりつけ薬局の機能に加え、管理栄養士が常駐し、食事・栄養摂取に関する専門的なサポート体制を構築している。今回、利用者の栄養への興味関心の向上を目的としたイベントを実施し、また薬局所属の管理栄養士の周知状況について調査したので報告する。
【方法】5日間当薬局内でイベントを実施した。内容は無料栄養相談、体組成計測定、健康食品の試飲・試食とした。終了後、無料栄養相談を実施した方を対象に同意を得てアンケート調査を実施した。なおアンケート調査は就実大学教育・研究倫理安全委員会の承認を受け実施した。（受付番号：295）
【結果】イベント期間中の処方箋受付回数は計638回であった。試食・試飲ブースは99回利用され、栄養相談ブースは7回利用された。アンケートでは、7名中6名(85.7%)が「健康サポート薬局」という名称及び薬局所属の管理栄養士の存在を「知らなかった」と回答し、栄養相談については全員が「今後も受けたい」と回答した。興味のある講話内容として「認知症予防になる食事」、「便秘対策になる食事」「コレステロールを下げる食事」が選択された。
【考察】今回の健康イベントへの参加状況およびアンケート結果から、栄養への関心が高いと推察される栄養相談ブース利用者にも「健康サポート薬局」という名称及び薬局所属の管理栄養士の存在は知られておらず、周知は進んでいないことが示唆された。イベント時に限り薬局店舗の入り口付近にブースを設けることで薬局内での管理栄養士の存在の周知をはかると共に、今後は薬局外の地域サロンに赴いて利用者の興味関心の高い題材で健康啓発活動をすることで栄養摂取に関する意識向上および健康サポート機能の拡充につなげたいと考えている。
【キーワード】健康サポート薬局, 管理栄養士,栄養相談