[EL1] 薬局薬剤師のアカデミック・ディテーリングに期待~地域の薬物治療に責任を持つ医療者を目指して~
【はじめに】近年、日本では高齢化が進展し、要介護状態となっても住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう地域包括ケアシステムが構築されてきました。薬剤師はこのシステムを担う一員として専門性を発揮し、患者に安全かつ有効な薬物療法を切れ目なく提供する役割を果たすことが求められています。
【アカデミック・ディテーリングとは】アカデミック・ディテーリングは「コマーシャルベースではない公正中立な医薬品情報を提供し、有効性・安全性・費用対効果を考慮した適切な臨床上の判断が行えるように、訓練を受けたアカデミック・ディテーラーが行う医師への処方支援活動」のことで、海外では40年前より始まっています。
日本では、2006年に薬剤師養成課程6 年制が始まり、6年制薬剤師を輩出して早10 年以上が経とうとしています。薬事法は、医薬品・医療機器等法となり、そこで規定された薬剤師業務は、まさに「モノ」から「ヒト」への急速な転換を求められています。そして、薬剤師は「正しい薬の供給者」から脱却し、「患者のQOLの向上を目指す薬物療法に責任を持つ医療者」になるべく、具体的な行動変容が求められていると考えます。
【薬局薬剤師のアカデミック・ディテーリングに期待】日本は国民皆保険の基、多くの同効薬があり、その同効薬すべてを臨床試験で比較した報告はありません。しかし、同効薬といっても化学構造式の違いによる薬物動態の違いがあり、多岐にわたる代謝酵素により代謝を受ける薬剤や、またその代謝酵素を阻害や誘導する薬剤もあります。このような薬剤の基礎薬学的特性違いは、患者の肝機能や腎機能低下状況や使用中の薬剤との飲み合わせにより、有効性や安全性に影響を与えます。これらの基礎薬学的特性について、薬学部では十分な時間をかけて学んでおり、それを患者に活用することで、更なる薬物治療の個別化に貢献できると考えます。
そこで、日本のアカデミック・ディテーリングは「コマーシャルベースではない基礎薬学と臨床のエビデンスを基に、医師に医薬品比較情報を能動的に発信する新たな医薬品情報提供アプローチ」と定義し、基礎薬学を臨床に活用する点を強化いたしました。薬局薬剤師がアカデミック・ディテーラーとなり、処方前にアカデミック・ディテーリングを実践することで、地域の薬物治療に責任を持つ医療者となる日が迎えられると考えます。
【アカデミック・ディテーリングとは】アカデミック・ディテーリングは「コマーシャルベースではない公正中立な医薬品情報を提供し、有効性・安全性・費用対効果を考慮した適切な臨床上の判断が行えるように、訓練を受けたアカデミック・ディテーラーが行う医師への処方支援活動」のことで、海外では40年前より始まっています。
日本では、2006年に薬剤師養成課程6 年制が始まり、6年制薬剤師を輩出して早10 年以上が経とうとしています。薬事法は、医薬品・医療機器等法となり、そこで規定された薬剤師業務は、まさに「モノ」から「ヒト」への急速な転換を求められています。そして、薬剤師は「正しい薬の供給者」から脱却し、「患者のQOLの向上を目指す薬物療法に責任を持つ医療者」になるべく、具体的な行動変容が求められていると考えます。
【薬局薬剤師のアカデミック・ディテーリングに期待】日本は国民皆保険の基、多くの同効薬があり、その同効薬すべてを臨床試験で比較した報告はありません。しかし、同効薬といっても化学構造式の違いによる薬物動態の違いがあり、多岐にわたる代謝酵素により代謝を受ける薬剤や、またその代謝酵素を阻害や誘導する薬剤もあります。このような薬剤の基礎薬学的特性違いは、患者の肝機能や腎機能低下状況や使用中の薬剤との飲み合わせにより、有効性や安全性に影響を与えます。これらの基礎薬学的特性について、薬学部では十分な時間をかけて学んでおり、それを患者に活用することで、更なる薬物治療の個別化に貢献できると考えます。
そこで、日本のアカデミック・ディテーリングは「コマーシャルベースではない基礎薬学と臨床のエビデンスを基に、医師に医薬品比較情報を能動的に発信する新たな医薬品情報提供アプローチ」と定義し、基礎薬学を臨床に活用する点を強化いたしました。薬局薬剤師がアカデミック・ディテーラーとなり、処方前にアカデミック・ディテーリングを実践することで、地域の薬物治療に責任を持つ医療者となる日が迎えられると考えます。