[O-7-11] 当社薬局における残薬調整の実態調査
【目的】
対人業務の一環ならびに医療費の適正化を目的に、調剤薬局では積極的に残薬調整を行っている。日常業務の中では、どの程度医療経済に寄与できているかは明らかにならない。疑義照会における残薬調整の実態を集計することで、当社の残薬調整の実情を確認する。また対照期間のデータと比較することで、取組状況の変化を明示する。
【方法】
当社薬局39店舗において、2023年10月1日から2024年3月31日までの疑義照会の事例を収集し、結果より残薬調整を行ったものを集計した。集計結果より疑義照会率や残薬調整率を算出した。更に得られた結果から、実際に調整された薬剤費を推算した。対照とする過去の調査の集計期間は2022年10月1日から2023年3月31日の結果を用いた。
【結果】
応需枚数526,160枚に対して、疑義照会件数は10,536件(率として2.0%)であった。その内、残薬調整を行った疑義照会は1416件で全体の13.4%を占めた。残薬調整金額は1,649,714円となった。対照期間の実績と比較し、処方箋枚数は69,825枚増加したのに対し、疑義照会件数は1,672件増加(率として0.06%上昇)し、残薬調整を行った疑義照会は261件増加し、疑義照会に占める割合は0.4%増加した。残薬調整金額は1,016,774円増加した。
【考察】
疑義照会の伸び率以上に、残薬調整が増加したこと及び、残薬調整された薬剤の種類が増加したことから、患者及び薬剤師の残薬調整に対する意識が向上している。これは、対人業務の意識の向上に伴い、薬剤師の患者への残薬活用の啓発や薬局での残薬確認の取り組みが促進された結果であると推測される。
残薬調整の頻度においては、QOLを低下させる病態や重篤な疾患に関する薬剤は少なく、生活習慣病、中でも軽症と思われる病態に関する薬剤の調整回数が多かった。すなわちQOLに直接影響する薬剤については服薬遵守がなされているものと推測され、服薬指導にて病識を指導することも服薬遵守に重要である。
対人業務の一環ならびに医療費の適正化を目的に、調剤薬局では積極的に残薬調整を行っている。日常業務の中では、どの程度医療経済に寄与できているかは明らかにならない。疑義照会における残薬調整の実態を集計することで、当社の残薬調整の実情を確認する。また対照期間のデータと比較することで、取組状況の変化を明示する。
【方法】
当社薬局39店舗において、2023年10月1日から2024年3月31日までの疑義照会の事例を収集し、結果より残薬調整を行ったものを集計した。集計結果より疑義照会率や残薬調整率を算出した。更に得られた結果から、実際に調整された薬剤費を推算した。対照とする過去の調査の集計期間は2022年10月1日から2023年3月31日の結果を用いた。
【結果】
応需枚数526,160枚に対して、疑義照会件数は10,536件(率として2.0%)であった。その内、残薬調整を行った疑義照会は1416件で全体の13.4%を占めた。残薬調整金額は1,649,714円となった。対照期間の実績と比較し、処方箋枚数は69,825枚増加したのに対し、疑義照会件数は1,672件増加(率として0.06%上昇)し、残薬調整を行った疑義照会は261件増加し、疑義照会に占める割合は0.4%増加した。残薬調整金額は1,016,774円増加した。
【考察】
疑義照会の伸び率以上に、残薬調整が増加したこと及び、残薬調整された薬剤の種類が増加したことから、患者及び薬剤師の残薬調整に対する意識が向上している。これは、対人業務の意識の向上に伴い、薬剤師の患者への残薬活用の啓発や薬局での残薬確認の取り組みが促進された結果であると推測される。
残薬調整の頻度においては、QOLを低下させる病態や重篤な疾患に関する薬剤は少なく、生活習慣病、中でも軽症と思われる病態に関する薬剤の調整回数が多かった。すなわちQOLに直接影響する薬剤については服薬遵守がなされているものと推測され、服薬指導にて病識を指導することも服薬遵守に重要である。