[P-027-C] 薬局で行う心電図計測、不整脈発見の取り組み~健康サポート薬局で不整脈を見つけよう~
【目的】
不整脈はときに致命的な転機をたどる。しかし、不整脈を発見するための心電図検査は、血圧測定ほど一般的な検査ではない。栃木県は心疾患、脳血管疾患での死亡率が全国平均に比べて高く(令和2年都道府県別年齢調整死亡率の概況より)、心房細動(以下AF)の啓蒙が重要であると考える。そこで栃木県に所在する弊社薬局来局者に対して、心電図付き血圧計(HCR7800T)を用いて、不整脈の早期発見に取り組んだので報告する。
【方法】
2023年12月~2024年2月の間で、弊社健康サポート薬局10店舗において、同意を得られた来局患者(急性疾患および心臓疾患治療中の患者を除く)に対し測定を実施した。検査結果はAF疑い、頻脈、徐脈、異常なし、解析不能の5段階で判定され、不整脈と判定された患者に対しては受診勧奨を行い、その後の診断や治療経過を追跡した。
【結果】
207名に実施、正常197名、AF疑い1名、頻脈3名、徐脈1名、解析不能5名であった。
男女の内訳は、男性79名、女性128名であり、不整脈判定者は全て男性であった。
不整脈の有無と服用薬数や他疾患の有無を2群間比較したが有意差はなかった。(フィッシャーの正確確率検定)
不整脈と判定された5名のうち、AF疑い1名、頻脈1名、徐脈1名の合計3名に受診勧奨を行った。
AF疑いの患者は、薬局から循環器医師に情報提供し、受診後AFと診断されリバーロキサバン錠15mgが処方開始となった。一方、頻脈、徐脈の患者はかかりつけ医を受診し、経過観察となった。
他2名の頻脈患者は、頻脈傾向を主治医は認識しており、受診勧奨にいたらなかった。
【考察】
薬局で心電図測定を行うことにより、自覚症状のない不整脈を発見し医療につなげることが可能になると示された。一方、既往歴や服用薬の有無と関連性が見られなかったことから、より多くの地域住民に対して実施することが重要であると考える。
不整脈はときに致命的な転機をたどる。しかし、不整脈を発見するための心電図検査は、血圧測定ほど一般的な検査ではない。栃木県は心疾患、脳血管疾患での死亡率が全国平均に比べて高く(令和2年都道府県別年齢調整死亡率の概況より)、心房細動(以下AF)の啓蒙が重要であると考える。そこで栃木県に所在する弊社薬局来局者に対して、心電図付き血圧計(HCR7800T)を用いて、不整脈の早期発見に取り組んだので報告する。
【方法】
2023年12月~2024年2月の間で、弊社健康サポート薬局10店舗において、同意を得られた来局患者(急性疾患および心臓疾患治療中の患者を除く)に対し測定を実施した。検査結果はAF疑い、頻脈、徐脈、異常なし、解析不能の5段階で判定され、不整脈と判定された患者に対しては受診勧奨を行い、その後の診断や治療経過を追跡した。
【結果】
207名に実施、正常197名、AF疑い1名、頻脈3名、徐脈1名、解析不能5名であった。
男女の内訳は、男性79名、女性128名であり、不整脈判定者は全て男性であった。
不整脈の有無と服用薬数や他疾患の有無を2群間比較したが有意差はなかった。(フィッシャーの正確確率検定)
不整脈と判定された5名のうち、AF疑い1名、頻脈1名、徐脈1名の合計3名に受診勧奨を行った。
AF疑いの患者は、薬局から循環器医師に情報提供し、受診後AFと診断されリバーロキサバン錠15mgが処方開始となった。一方、頻脈、徐脈の患者はかかりつけ医を受診し、経過観察となった。
他2名の頻脈患者は、頻脈傾向を主治医は認識しており、受診勧奨にいたらなかった。
【考察】
薬局で心電図測定を行うことにより、自覚症状のない不整脈を発見し医療につなげることが可能になると示された。一方、既往歴や服用薬の有無と関連性が見られなかったことから、より多くの地域住民に対して実施することが重要であると考える。