第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

2024年11月3日(日) 14:50 〜 15:20 ポスター会場 (5階 501+502)

[P-033-C] クオール薬局によるスポーツ競技支援の取り組みについて~その3~

細田 知寛1, 岩水 達矢1, 五十嵐 龍治1, 石川 裕史1, 岩田 周也1, 生沼 彩1, 斉藤 清一1, 柴田 知明1, 寺内 邦彦1, 芳賀 沙織1, 岩嵜 史哉1, 白石 友里絵1, 宮代 由佳2, 山崎 正人2, 小岩 徹1 (1.クオール(株), 2.クオールホールディングス(株))

【目的】2021年にクオール(株)はスポーツファーマシスト(以下SP)と管理栄養士で構成されたスポーツサポートチーム(以下SST)を結成し競技者のトータルサポートを開始した。またクオールホールディングス(株)は日本障がい者サッカー連盟(以下JIFF)とパートナーシップ契約を結び、選手などへのサポートや、スポーツ庁からの委託事業「障害者スポーツ推進プロジェクト」を行っている。これらにおいてSSTも関与している。
しかし、社内でのSSTへの認知は限定的と予想されるため、今回SSTの認知度、役割への期待度を調査するアンケート実施し今後の活動の参考にすることとした。
【方法】2024年6月6日~13日に社内薬剤師に対し、SP資格有無、ドーピング相談実績、SSTの活動内容認知、SSTの活用希望など計12項目のWebアンケートを実施した。
【結果】回答者は552名。結果の一部は以下の通り。
回答者中のSP有資格者は50名(9%)だった。ドーピング相談経験ありは26%、うち自身で対応は60%、他者の協力を得ての対応は37%だった。SSTの存在認知は18%で、認知のきっかけは上司および同僚からが60%、社内報が33%だった。JIFFパートナーシップ契約およびスポーツ推進プロジェクトについての認知は62%、35%だった。それらにSSTが関与していることの認知は13%であった。一方でSSTを活用したいは90%だった。
【考察】アンケート結果より、改めてのSSTの認知度が限定的であることを確認した。店舗でのドーピング相談を受けている件数は一定数あり、他者の協力が37%やSST活用希望が90%もあることから、SST活躍の必要性が示唆された。また、SST活動内容を知りたい、問い合わせ窓口が欲しいなどの意見もあった。
これを受け、店舗でのドーピング相談を受けた際、SSTへの連絡方法およびアスリートへの対応方法まで定めた社内フロー構築に着手した。また、今後は広報にも注力し、担う役割の強化を図っていきたい。