第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Bグループ

2024年11月3日(日) 13:50 〜 14:30 ポスター会場 (5階 501+502)

[P-044-B] 社内におけるスポーツファーマシストチームとその活動内容の認知度、今後チームに期待することの調査

石原 一磨1, 大橋 麻美2, 釼持 祐一3, 對馬 遼4, 長谷川 凌平5, 末澤 千恵6 (1.(株)なの花中部 なの花薬局 鎌田店, 2.栄生店, 3.豊川赤坂店, 4.名古屋長須賀店, 5.おかわち店, 6.河芸店)

【目的】弊社では2022年にスポーツファーマシストが広く活躍することを目標にスポーツファーマシストチーム(以下、チーム)を結成し、ドーピング相談時に確認すべき内容をまとめた聞くことリスト(以下、リスト)を作成・配布した。今後、ドーピング相談に対応したチーム活動を実施するために、チームとこれまでに実施した活動、ドーピング相談についての認識を調査した。
【方法】2024年5月1日~11日になの花中部全39店舗に所属している全薬剤師139名に対してWeb質問紙調査を行った。調査内容は単一選択式で回答者の薬剤師経験年数、チームやリストの認知状況、複数選択式でドーピング相談時に患者に聞くべき内容や薬剤使用の可否を調べる方法、チームに期待していること等とした。
【結果】回答者数76名(54.7%)。チームの認知度69.7%、リストの認知度32.9%であった。ドーピング相談時に患者に聞くべき内容は相談薬剤の使用状況96.1%、相談薬剤94.7%の順で高く、競技名73.7%、アスリートカテゴリー51.3%の順で低かった。またドーピング相談を受けた時の薬剤使用可否の検索方法は18.4%が知らないと回答した。チームに期待していることはドーピング該当薬の検索方法の教示が76.3%と高かった。これらの回答結果に薬剤師経験年数による差はみられなかった。
【考察】チームの認知度と比較してリストの認知度が低く、ドーピング相談時に患者に聞くべき内容が薬剤に関する項目とアスリート自身に関する項目で認知度に差があるため、この内容を補填できているこのリストをさらに社内で周知していくことが必要である。また薬剤使用可否の検索方法を知らない薬剤師も一定数おり、ドーピング該当薬の検索方法の教示を希望する回答も多かったことから、ドーピング相談時にどの薬剤師でもすぐ対応できるよう検索方法の周知をしていく必要がある。