第18回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Aグループ

Sun. Nov 3, 2024 1:00 PM - 1:40 PM ポスター会場 (5階 501+502)

[P-049-A] 緊急経口避妊薬に対する認知度と意識調査

田西 冠, 吉田 圭祐, 芦垣 夏生, 木津川 枝里 ((株)なの花北海道)

【目的】近年、薬局での緊急経口避妊薬の取り扱いが進む中、実際に緊急経口避妊薬の処方箋を応需するケースは少ない。緊急経口避妊薬に対する認知度を明らかにするとともに、薬局で出来る緊急経口避妊薬の普及活動を模索するため、アンケート調査を実施した。【方法】2023/09/01-2023/11/30の期間、なの花北海道3店舗に来局した16歳以上の患者に対し紙面又はQRコードを利用したwebアンケート調査を実施。質問内容は以下に(1)から(6)に記載した。(1)「緊急経口避妊薬の認知度」(2)「服用方法」(3)「入手方法」(4)「オンライン診療について」(5)「処方箋なしでも薬局で購入できるようになると良いと思うか?」(6)「薬局薬剤師に期待する事」【結果】アンケート回答者数は66名(女性:56名、男性:10名)であった。(1)の質問に対して男女合わせて68.2%が「知っている」と回答(女性:71.4%、男性:50.0%)。(2)の質問に対して「72時間以内に服用する」と正確に回答できた方は全体の7.6%。(3)の質問に対して「理解している」と回答した割合は全体の22.7%。(4)の質問に対して「今は考えられない」と回答した方は全体の56.1%、「利用したくない」と回答した方が9.1%。(5)の質問に対しては「良いと思う」と回答した方が全体の47.0%。(6)の質問については、「副作用についての相談(31.8%)」や「併用薬との飲み合わせ(25.8%)」といった回答がある一方で、「特に期待はしていない」との回答が19.7%あった。【考察】過半数以上が緊急経口避妊薬自体は認知しているが、服用方法等について理解度は低いことから、いざ必要となった時に適切な対応がとれるよう、服用方法や受け取り方法まで含めた情報を提供することが必要と考える。今後、認知度向上のため、学校での性教育の強化、薬局を初めとした医療機関での情報発信により認知度を上げていくことが重要と思われる。