[P-052-A] 乳幼児の保護者が重要視する服薬指導内容と薬局サービスに関する研究
【目的】乳幼児の服薬指導は体重や剤型、嗜好の確認など成人とは異なる特徴があるため、指導するべき内容が多くなる。しかし保護者は家事育児などで忙しく薬局滞在に十分な時間をとることが難しい。そこで保護者の期待する乳幼児への服薬指導内容と薬局サービスの重要度を調べ改善することで、保護者の満足度を高めることができると考えた。また乳幼児の保護者特有の悩みを明らかにするため、自身の薬を貰う時の重要度についても調べ、乳幼児の薬を貰う時と比較することにした。
【方法】2023年6月19日~6月24日になの花薬局3店舗で6歳未満の処方箋をもって来局した保護者を対象に無記名自記式アンケートを行った。内容は服薬指導内容(効能効果・副作用、保管方法など)とサービス内容(待ち時間、待合室の設備など)について重要度を5段階で単一選択式とした。重要、やや重要を選んだ人の割合を乳幼児の薬を貰う時カッコ内を(自身の時)で示す。
【結果】回答人数は163名。服薬指導内容では効能効果・副作用99.4%(96.3%)が多く、自身の時と比べて差が大きいのは薬の有効期限74.8%(58.9%)、保管方法80.1%(65.6%)だった。サービス内容では待ち時間95.1%(81.6%)が多く、差が大きいのは待合室の設備72.4%(52.8%)だった。
【考察】服薬指導内容で有効期限や保管方法が乳幼児の薬の時に重要視する割合が高かったのは、乳幼児は大人と比べ急に体調を崩すことが多いため受診ができない時に使用したいからではないかと考えられた。またサービス内容で待ち時間や待合室の設備が重要視されていたのは乳幼児を連れて長時間待ちにくいと感じているのではないかと考える。今後はこの結果をもとに効能効果など基本内容だけでなく有効期限や保管方法を織り込んだ服薬指導の実施や、待ち時間を感じにくくする工夫をすることで患者満足度の向上に繋げていきたい。
【方法】2023年6月19日~6月24日になの花薬局3店舗で6歳未満の処方箋をもって来局した保護者を対象に無記名自記式アンケートを行った。内容は服薬指導内容(効能効果・副作用、保管方法など)とサービス内容(待ち時間、待合室の設備など)について重要度を5段階で単一選択式とした。重要、やや重要を選んだ人の割合を乳幼児の薬を貰う時カッコ内を(自身の時)で示す。
【結果】回答人数は163名。服薬指導内容では効能効果・副作用99.4%(96.3%)が多く、自身の時と比べて差が大きいのは薬の有効期限74.8%(58.9%)、保管方法80.1%(65.6%)だった。サービス内容では待ち時間95.1%(81.6%)が多く、差が大きいのは待合室の設備72.4%(52.8%)だった。
【考察】服薬指導内容で有効期限や保管方法が乳幼児の薬の時に重要視する割合が高かったのは、乳幼児は大人と比べ急に体調を崩すことが多いため受診ができない時に使用したいからではないかと考えられた。またサービス内容で待ち時間や待合室の設備が重要視されていたのは乳幼児を連れて長時間待ちにくいと感じているのではないかと考える。今後はこの結果をもとに効能効果など基本内容だけでなく有効期限や保管方法を織り込んだ服薬指導の実施や、待ち時間を感じにくくする工夫をすることで患者満足度の向上に繋げていきたい。