[P-064-A] 高齢糖尿病患者の疾患及び治療薬理解度と薬剤師の指導状況調査
【目的】
血糖コントロール不良持続により、合併症リスク上昇やQOL低下を及ぼす。我々は血糖コントロール不良の原因の一つに疾患や治療薬の知識不足があると考え、患者の知識調査と薬剤師の指導調査を行い、血糖コントロール改善へ向けた服薬指導の改善点を検討した。
【方法】
2023年12月27日~翌年2月10日に、研究者所属の6店舗に来局した65歳以上で糖尿病内服薬服用中の患者を対象に、自作の指導箋を用いて質問紙調査(無記名)を行った。指導箋は「Aシックデイルール」「B飲み忘れ時の対応方法」「C3大合併症」「Dその他合併症」を主軸とし、指導箋内容について初見内容の有無を調査した。また同店舗薬剤師28名を対象に、患者用と同項目で指導頻度(単一選択)と指導タイミング(単一選択)、指導内容(複数選択)についてweb調査(無記名)を行った。
【結果】
患者43名から回答を得た(有効回答率65%)。Aについて全て知っていた人が11%、知らなかった項目のうち「休薬」が最多で88%だった。Bは「知っていた」が36%、「知らなかった」が64%だった。Cについて、全て知っていた人はC46%D14%だった。Dで最も認知度が低かったのは「フレイル」で79%だった。薬剤師の回答率は75%で、指導頻度はA~Dで「必要時に説明している」がA76%B67%CD62%と最多、そのうち「糖尿病治療開始時」がA75%B64%CD85%と同率含め最も多かった。
【考察】
全項目で患者の認知度は半数以下で、中でもシックデイルールが1割程度であることが明らかになった。対し、薬剤師の指導タイミングは全項目で「糖尿病治療開始時」が最多だったことから、薬剤師判断の必要時の指導だけでは不十分な可能性が示唆された。日頃から繰り返し説明し、疾患や治療薬に対する患者の理解を高めることが重要であり、血糖コントロール改善に繋げていきたい。
【キーワード】
糖尿病、シックデイ
血糖コントロール不良持続により、合併症リスク上昇やQOL低下を及ぼす。我々は血糖コントロール不良の原因の一つに疾患や治療薬の知識不足があると考え、患者の知識調査と薬剤師の指導調査を行い、血糖コントロール改善へ向けた服薬指導の改善点を検討した。
【方法】
2023年12月27日~翌年2月10日に、研究者所属の6店舗に来局した65歳以上で糖尿病内服薬服用中の患者を対象に、自作の指導箋を用いて質問紙調査(無記名)を行った。指導箋は「Aシックデイルール」「B飲み忘れ時の対応方法」「C3大合併症」「Dその他合併症」を主軸とし、指導箋内容について初見内容の有無を調査した。また同店舗薬剤師28名を対象に、患者用と同項目で指導頻度(単一選択)と指導タイミング(単一選択)、指導内容(複数選択)についてweb調査(無記名)を行った。
【結果】
患者43名から回答を得た(有効回答率65%)。Aについて全て知っていた人が11%、知らなかった項目のうち「休薬」が最多で88%だった。Bは「知っていた」が36%、「知らなかった」が64%だった。Cについて、全て知っていた人はC46%D14%だった。Dで最も認知度が低かったのは「フレイル」で79%だった。薬剤師の回答率は75%で、指導頻度はA~Dで「必要時に説明している」がA76%B67%CD62%と最多、そのうち「糖尿病治療開始時」がA75%B64%CD85%と同率含め最も多かった。
【考察】
全項目で患者の認知度は半数以下で、中でもシックデイルールが1割程度であることが明らかになった。対し、薬剤師の指導タイミングは全項目で「糖尿病治療開始時」が最多だったことから、薬剤師判断の必要時の指導だけでは不十分な可能性が示唆された。日頃から繰り返し説明し、疾患や治療薬に対する患者の理解を高めることが重要であり、血糖コントロール改善に繋げていきたい。
【キーワード】
糖尿病、シックデイ