[P-078-C] 上甑島におけるオンライン服薬指導の現状調査
[目的]
少子高齢化の進展に伴い、医療需要が増大する一方、医療の担い手確保が困難になる中、離島・へき地等では薬剤提供のあり方が課題となっている。上甑島では、2か所の診療所と当薬局は距離が離れており、来局には車で15分以上かかる。そのため、交通手段の不足から薬局への来局が困難な患者が多く、通信機器を用いたオンライン服薬指導と医薬品の配達を当薬局が担っている。そこで今回、離島・へき地における高齢者への薬剤提供のあり方としてどの年代からオンライン服薬指導と医薬品配達が必要となるかを検討するため、当薬局におけるオンライン服薬指導の現状について調査したので報告する。
[方法]
2023年4月3日~2024年1月31日までに当薬局に来局した患者1429名を対象に、薬剤服用歴から診療所情報(A、B)、年齢、オンライン服薬指導利用有無、患者本人の運転可否、代理受け取りの有無について情報収集を行い年代ごとのオンライン服薬指導率、自力来局不可患者率を調査した。
[結果]
A診療所の患者は、379名であり高齢者(65歳以上)における自力来局不可の患者率は65~69歳で50%、70代で74%、80代で96%、90代で100%であった。
B診療所の患者は、278名であり高齢者(65歳以上)における自力来局不可の患者率は65~69歳で69%、70代で78%、80代、90代はともに100%であった。
[考察]
今回の結果より、各診療所において「80代以降」かつ「運転できない患者(代理受け取り又は送迎が必要)」がオンライン服薬指導の導入が必要となる指標であると考えられる。このことから離島・へき地だけでなく公共交通機関が乏しい地域においては、当薬局のようなオンライン服薬指導と薬の配達などの体制が必要であると考えられた。
少子高齢化の進展に伴い、医療需要が増大する一方、医療の担い手確保が困難になる中、離島・へき地等では薬剤提供のあり方が課題となっている。上甑島では、2か所の診療所と当薬局は距離が離れており、来局には車で15分以上かかる。そのため、交通手段の不足から薬局への来局が困難な患者が多く、通信機器を用いたオンライン服薬指導と医薬品の配達を当薬局が担っている。そこで今回、離島・へき地における高齢者への薬剤提供のあり方としてどの年代からオンライン服薬指導と医薬品配達が必要となるかを検討するため、当薬局におけるオンライン服薬指導の現状について調査したので報告する。
[方法]
2023年4月3日~2024年1月31日までに当薬局に来局した患者1429名を対象に、薬剤服用歴から診療所情報(A、B)、年齢、オンライン服薬指導利用有無、患者本人の運転可否、代理受け取りの有無について情報収集を行い年代ごとのオンライン服薬指導率、自力来局不可患者率を調査した。
[結果]
A診療所の患者は、379名であり高齢者(65歳以上)における自力来局不可の患者率は65~69歳で50%、70代で74%、80代で96%、90代で100%であった。
B診療所の患者は、278名であり高齢者(65歳以上)における自力来局不可の患者率は65~69歳で69%、70代で78%、80代、90代はともに100%であった。
[考察]
今回の結果より、各診療所において「80代以降」かつ「運転できない患者(代理受け取り又は送迎が必要)」がオンライン服薬指導の導入が必要となる指標であると考えられる。このことから離島・へき地だけでなく公共交通機関が乏しい地域においては、当薬局のようなオンライン服薬指導と薬の配達などの体制が必要であると考えられた。