[P-084-C] 『お薬受け取りロッカー』の活用実態の追跡調査
【目的】
当社では、『お薬受け取りロッカー』を337店舗に設置している。長時間営業ドラッグストア併設調剤薬局として利便性向上を目的に設置し、期間が経過したが詳しい使用実態調査はしておらず、設置後の使用実態は不明である。『お薬受け取りロッカー』の使用実績を調査し、今後の患者利便性向上に向けての方策を検討する。
【方法】
ウエルシア薬局株式会社に属する神奈川県の『お薬受け取りロッカー』設置店舗に対して、管理簿から使用状況の任意調査を行った。設置店舗の管理薬剤師に対しては、あらかじめ用意した好事例や現場での問題点などをグーグルフォームの設問にて任意調査した(一部記述回答あり)。
【結果】
確認ができた10店舗の管理簿では、1年間で1店舗平均21.9件、最大62件、最低1件の使用実績だった。管理薬剤師へのアンケート調査では25名から回答を得られ、80%が『お薬受け取りロッカー』を有用なツールと回答した。具体的には『一包化で時間がかかる患者が続いた際、ロッカーを使用することで時間的負担が減る』や『不足した薬を調剤営業時間外にお渡しできる』などがあった。
また、24%でトラブルの経験があり、『機器的トラブル』『服薬指導・会計後でないと使用できないことへの説明不足』がほとんどであった。改善点としては、『システムエラーの低減』『患者への周知』『オンライン服薬指導の普及』があった。
【考察】
使用実績については店舗間で有用性への考え方に差があり、使用実績の差も大きかった。一包化などの時間のかかる調剤に対して有用性を考える管理者が多く、待ち時間対策としての今後の有用性が示唆された。また、無人で営業時間外でも使用できることから今後のオンライン対応にも有用と考える。今後は今回実施できなかった使用患者への満足度調査を行うことで、改善点をさらに模索し、薬局と患者双方にとって有益な使用方法が探求できればと考える。
当社では、『お薬受け取りロッカー』を337店舗に設置している。長時間営業ドラッグストア併設調剤薬局として利便性向上を目的に設置し、期間が経過したが詳しい使用実態調査はしておらず、設置後の使用実態は不明である。『お薬受け取りロッカー』の使用実績を調査し、今後の患者利便性向上に向けての方策を検討する。
【方法】
ウエルシア薬局株式会社に属する神奈川県の『お薬受け取りロッカー』設置店舗に対して、管理簿から使用状況の任意調査を行った。設置店舗の管理薬剤師に対しては、あらかじめ用意した好事例や現場での問題点などをグーグルフォームの設問にて任意調査した(一部記述回答あり)。
【結果】
確認ができた10店舗の管理簿では、1年間で1店舗平均21.9件、最大62件、最低1件の使用実績だった。管理薬剤師へのアンケート調査では25名から回答を得られ、80%が『お薬受け取りロッカー』を有用なツールと回答した。具体的には『一包化で時間がかかる患者が続いた際、ロッカーを使用することで時間的負担が減る』や『不足した薬を調剤営業時間外にお渡しできる』などがあった。
また、24%でトラブルの経験があり、『機器的トラブル』『服薬指導・会計後でないと使用できないことへの説明不足』がほとんどであった。改善点としては、『システムエラーの低減』『患者への周知』『オンライン服薬指導の普及』があった。
【考察】
使用実績については店舗間で有用性への考え方に差があり、使用実績の差も大きかった。一包化などの時間のかかる調剤に対して有用性を考える管理者が多く、待ち時間対策としての今後の有用性が示唆された。また、無人で営業時間外でも使用できることから今後のオンライン対応にも有用と考える。今後は今回実施できなかった使用患者への満足度調査を行うことで、改善点をさらに模索し、薬局と患者双方にとって有益な使用方法が探求できればと考える。