[P-110-B] 薬局薬剤師が高齢者の看取り在宅にて継続的に介入することで疼痛コントロールに寄与した一例
【目的】
薬局の在宅医療での役割として、退院支援・日常の療養支援・緊急時の対応・看取りまでが求められており、今後ますますその需要が高くなると予想される。今回、薬局薬剤師が高齢者の看取り在宅にて継続的に介入することで疼痛コントロールに寄与した一例を報告する。
【事例】
80歳代女性。関節リウマチ、横行結腸がん、多発肝転移、肺転移あり数年間に及ぶ抗がん剤治療の末BSCとなりX年4月在宅開始。患者宅に、患者・医師・看護師・薬剤師の情報共有ノート(以下、患者ノート)を作成し、痛みの評価(NRSを使用)を共有した。X年7月フェンタニルテープとオプソ®が開始され適正に使用されていたものの、X年9月リウマチによる痛みの増悪、圧迫骨折があり、オプソ®が頻回服用されるようになった。傾眠などの副作用が懸念されたため、NSAIDsの増量提案を行ったところ採用となった。また、X年10月がん性疼痛が悪化。頻回服用時の強い眠気を恐れ、オプソ®を服用せず、NSAIDsを過量服用していたため胃痛の副作用が発現、及び疼痛コントロール悪化となったことが患者への聴き取りにて確認できた。そのため、患者に対し医療用麻薬の依存や傾眠への説明を行った。さらに、夜間疼痛の回数が多く不眠があり、NRS4~5になると耐えがたいと聞き取りを行ったため、夜間睡眠をとれることを目標とし、オプソ®の具体的な服用タイミング(眠前予防服用+NRS5になれば服用)を指導。その後服用再開し、疼痛コントロールに至った。
【考察】
疼痛が多い症例であったが、患者ノートを活用し医師・看護師と情報共有することで統一的な指導を継続できた。高齢者の看取り在宅では医療用麻薬の使用を患者本人が判断することは難しく、薬局薬剤師が継続的に経過を確認し評価し続けることで、患者にあった使用方法を患者や医師へ提案することができ、疼痛コントロールに貢献できると考える。
薬局の在宅医療での役割として、退院支援・日常の療養支援・緊急時の対応・看取りまでが求められており、今後ますますその需要が高くなると予想される。今回、薬局薬剤師が高齢者の看取り在宅にて継続的に介入することで疼痛コントロールに寄与した一例を報告する。
【事例】
80歳代女性。関節リウマチ、横行結腸がん、多発肝転移、肺転移あり数年間に及ぶ抗がん剤治療の末BSCとなりX年4月在宅開始。患者宅に、患者・医師・看護師・薬剤師の情報共有ノート(以下、患者ノート)を作成し、痛みの評価(NRSを使用)を共有した。X年7月フェンタニルテープとオプソ®が開始され適正に使用されていたものの、X年9月リウマチによる痛みの増悪、圧迫骨折があり、オプソ®が頻回服用されるようになった。傾眠などの副作用が懸念されたため、NSAIDsの増量提案を行ったところ採用となった。また、X年10月がん性疼痛が悪化。頻回服用時の強い眠気を恐れ、オプソ®を服用せず、NSAIDsを過量服用していたため胃痛の副作用が発現、及び疼痛コントロール悪化となったことが患者への聴き取りにて確認できた。そのため、患者に対し医療用麻薬の依存や傾眠への説明を行った。さらに、夜間疼痛の回数が多く不眠があり、NRS4~5になると耐えがたいと聞き取りを行ったため、夜間睡眠をとれることを目標とし、オプソ®の具体的な服用タイミング(眠前予防服用+NRS5になれば服用)を指導。その後服用再開し、疼痛コントロールに至った。
【考察】
疼痛が多い症例であったが、患者ノートを活用し医師・看護師と情報共有することで統一的な指導を継続できた。高齢者の看取り在宅では医療用麻薬の使用を患者本人が判断することは難しく、薬局薬剤師が継続的に経過を確認し評価し続けることで、患者にあった使用方法を患者や医師へ提案することができ、疼痛コントロールに貢献できると考える。