[P-124-A] 多職種連携による「服薬支援装置」導入事例及びその効果に関する報告
【目的】
近年高齢化と核家族化が進む中、深刻化している問題が「老老介護」「認認介護」である。この問題の進展により、コンプライアンスやアドヒアランス低下に伴い、複数医療機関の受診や処方カスケードによるポリファーマシーの増加が懸念される。それらの対策のためにも多職種連携は重要であり、問題解決に繋がる具体的事例の共有が必要だと考えた。そこで適切な薬を適切な時間に服用できていなかった等、薬剤師が訪問時に気付いた問題点を情報共有しその問題解決のため、服薬支援装置導入に至った多職種連携事例を報告する。服薬支援装置とは自身で決めた時間に薬が排出される装置である。
【事例の概要】
対象者は居宅療養管理指導を開始した60代女性。脳神経内科・消化器科・循環器科を受診しており、パーキンソン病の治療を行っている。服用薬剤数は17種類、服用回数は1日6回であった。
開始時はカレンダーに薬をセットしていたが、服用時間のずれが度々あり症状もうまくコントロールできていない状況であった。また、副作用によりQOLの低下も見られていた。その現状を医師・ケアマネージャーへ情報共有を行ったところ、医師からコンプライアンスを向上させる方法の検討依頼を受けた。服用時間を遵守することが重要であるため服薬支援装置の導入が決まった。導入後、薬剤数は17種類から11種類へ減り、用法も1日6回から4回へ変更。服薬コンプライアンスも改善した。
【考察】
服薬コンプライアンスを良好に保つ事で、必要最小限の薬剤で治療を行う事が可能となる。現状、服薬支援装置の認知度は低いが、今後「老老介護」等が増え、必要とする患者は増加すると考えられる。患者一人一人の服薬状況から見える問題点に対して情報共有し、多方面から解決策を提案することも薬剤師の重要な役割である。チーム医療の一員として、薬剤師だから見えてくる患者情報を積極的に情報提供することが、より良い医療提供に繋がる。
近年高齢化と核家族化が進む中、深刻化している問題が「老老介護」「認認介護」である。この問題の進展により、コンプライアンスやアドヒアランス低下に伴い、複数医療機関の受診や処方カスケードによるポリファーマシーの増加が懸念される。それらの対策のためにも多職種連携は重要であり、問題解決に繋がる具体的事例の共有が必要だと考えた。そこで適切な薬を適切な時間に服用できていなかった等、薬剤師が訪問時に気付いた問題点を情報共有しその問題解決のため、服薬支援装置導入に至った多職種連携事例を報告する。服薬支援装置とは自身で決めた時間に薬が排出される装置である。
【事例の概要】
対象者は居宅療養管理指導を開始した60代女性。脳神経内科・消化器科・循環器科を受診しており、パーキンソン病の治療を行っている。服用薬剤数は17種類、服用回数は1日6回であった。
開始時はカレンダーに薬をセットしていたが、服用時間のずれが度々あり症状もうまくコントロールできていない状況であった。また、副作用によりQOLの低下も見られていた。その現状を医師・ケアマネージャーへ情報共有を行ったところ、医師からコンプライアンスを向上させる方法の検討依頼を受けた。服用時間を遵守することが重要であるため服薬支援装置の導入が決まった。導入後、薬剤数は17種類から11種類へ減り、用法も1日6回から4回へ変更。服薬コンプライアンスも改善した。
【考察】
服薬コンプライアンスを良好に保つ事で、必要最小限の薬剤で治療を行う事が可能となる。現状、服薬支援装置の認知度は低いが、今後「老老介護」等が増え、必要とする患者は増加すると考えられる。患者一人一人の服薬状況から見える問題点に対して情報共有し、多方面から解決策を提案することも薬剤師の重要な役割である。チーム医療の一員として、薬剤師だから見えてくる患者情報を積極的に情報提供することが、より良い医療提供に繋がる。