[P-130-A] 認知症カフェに参加した患者の認知機能低下に対応しADL維持に介入した事例
【目的】
薬局で開催している認知症カフェに参加した患者に物忘れ外来の受診勧奨をし、在宅訪問で長期的に服薬支援等を行い、BPSDや時間の失見当識に改善がみられた事例を報告する。
【事例紹介】
90代女性、アルツハイマー型認知症、高血圧、狭心症、直腸がん、イレウス、要介護2、夫と二人暮らし。X年から薬局で開催している認知症カフェに夫婦で参加を始めた。X+1年に夫から妻の物忘れが多いと相談があり、妻も自覚していたため、物忘れ外来へ受診勧奨した。軽度アルツハイマー型認知症と診断されガランタミンが処方された。レビー小体型認知症とパーキンソン病である夫の主治医の依頼により、夫婦共に在宅訪問を開始した。X+3年に夫が他界し独居となった事を機に、患者は不安が強くなり、ADLが低下し、体調不良や転倒の度に救急車を呼ぶ事が多発した。同時期に時間の失見当識と薬の飲み忘れが多くなり、認知症専門医に再度認知症の診断を仰いだ。また娘やケアマネジャー、デイサービス職員、ヘルパー等と協力して服薬と食事の介助を行った。定期訪問日以外は、薬局薬剤師が電話で患者に服薬や食事を促した。患者に月日と曜日が大きく出る時計と携帯電話で毎日の月日の確認を繰り返し行うよう促した。更に、薬局薬剤師が服薬カレンダーに介護サービスの内容や受診日などを書き込んだ。X+5年患者の日付や曜日の混乱は無くなり、患者自身で服薬が出来る様になった。
【考察】
認知症カフェに参加した患者に対し、在宅訪問で認知症の評価と支援を続けたことで、認知機能の低下を緩やかにする事が出来た。また患者は予期せぬ出来事からBPSDや記憶障害、見当識障害を発現したが、薬局薬剤師が患者の生活に見合ったアセスメントを行い適切な認知症ケアを行った事で、認知症の生活自立度を保ちながら、居宅での生活が続けられている。
薬局で開催している認知症カフェに参加した患者に物忘れ外来の受診勧奨をし、在宅訪問で長期的に服薬支援等を行い、BPSDや時間の失見当識に改善がみられた事例を報告する。
【事例紹介】
90代女性、アルツハイマー型認知症、高血圧、狭心症、直腸がん、イレウス、要介護2、夫と二人暮らし。X年から薬局で開催している認知症カフェに夫婦で参加を始めた。X+1年に夫から妻の物忘れが多いと相談があり、妻も自覚していたため、物忘れ外来へ受診勧奨した。軽度アルツハイマー型認知症と診断されガランタミンが処方された。レビー小体型認知症とパーキンソン病である夫の主治医の依頼により、夫婦共に在宅訪問を開始した。X+3年に夫が他界し独居となった事を機に、患者は不安が強くなり、ADLが低下し、体調不良や転倒の度に救急車を呼ぶ事が多発した。同時期に時間の失見当識と薬の飲み忘れが多くなり、認知症専門医に再度認知症の診断を仰いだ。また娘やケアマネジャー、デイサービス職員、ヘルパー等と協力して服薬と食事の介助を行った。定期訪問日以外は、薬局薬剤師が電話で患者に服薬や食事を促した。患者に月日と曜日が大きく出る時計と携帯電話で毎日の月日の確認を繰り返し行うよう促した。更に、薬局薬剤師が服薬カレンダーに介護サービスの内容や受診日などを書き込んだ。X+5年患者の日付や曜日の混乱は無くなり、患者自身で服薬が出来る様になった。
【考察】
認知症カフェに参加した患者に対し、在宅訪問で認知症の評価と支援を続けたことで、認知機能の低下を緩やかにする事が出来た。また患者は予期せぬ出来事からBPSDや記憶障害、見当識障害を発現したが、薬局薬剤師が患者の生活に見合ったアセスメントを行い適切な認知症ケアを行った事で、認知症の生活自立度を保ちながら、居宅での生活が続けられている。