[P-136-A] 薬局による歯科健診への受診勧奨と口腔ケア意識向上の取り組み
【目的】
歯科健診や歯みがき等の口腔ケアは、歯や口の健康の維持・向上に必要不可欠である。しかし2022年の歯科医師会の調査では、歯や口の健康が欠かせないと思う人の52.6%が、歯科の定期チェックを受けていないと回答し、認識と実際の行動との間にギャップが存在している。
そこで、今回我々は口腔ケアイベントを実施し、歯科健診の受診状況、未受診の理由、イベントが定期歯科健診や口腔ケア意識に与える影響等を調査したので報告する。
【方法】
2023年12月、地域住民を対象に薬局で口腔ケアイベントを実施し、参加者に対してセミナーと咀嚼能力のチェック、事前事後のアンケート調査を行った。事前調査では直近1年の歯科健診の有無、未受診の理由、口腔ケアの状況、歯科健診に対する意識を確認し、事後調査は口腔ケア改善への意識、歯科健診に対する意識を調査した。共通項目である歯科健診の意識については、前後調査の変化を評価した。
【結果】
54名から回答が得られ、15名が歯科健診未受診であった。未受診の理由は、「時間が無い」が4名と最も多く挙げられた。イベントを経て、未受診者15名中5名に歯科健診に対する意識向上があり、歯科健診済みの39名中7名に健診継続に対する意識向上が認められた。
口腔ケアの実施状況は、「歯磨き」が50名と最も多く、「舌の清掃」、「ガムでのトレーニング」が5名と最も少なかった。しかしイベント後、「舌の清掃」、「ガムでのトレーニング」を未実施だった49名のうち、「舌の清掃」は9名、「ガムでのトレーニング」は37名が今後実施したいと回答した。
咀嚼スコアは平均値が6.4と基準値(6.3)を上回ったが、測定できた52名中24名は基準値未満であった。
【考察】
薬局での啓発活動が歯科健診や口腔ケアの意識向上の一助となりうることが示唆され、地域住民の健康維持・向上の為、今後も取り組みを継続していく必要があると考える。
歯科健診や歯みがき等の口腔ケアは、歯や口の健康の維持・向上に必要不可欠である。しかし2022年の歯科医師会の調査では、歯や口の健康が欠かせないと思う人の52.6%が、歯科の定期チェックを受けていないと回答し、認識と実際の行動との間にギャップが存在している。
そこで、今回我々は口腔ケアイベントを実施し、歯科健診の受診状況、未受診の理由、イベントが定期歯科健診や口腔ケア意識に与える影響等を調査したので報告する。
【方法】
2023年12月、地域住民を対象に薬局で口腔ケアイベントを実施し、参加者に対してセミナーと咀嚼能力のチェック、事前事後のアンケート調査を行った。事前調査では直近1年の歯科健診の有無、未受診の理由、口腔ケアの状況、歯科健診に対する意識を確認し、事後調査は口腔ケア改善への意識、歯科健診に対する意識を調査した。共通項目である歯科健診の意識については、前後調査の変化を評価した。
【結果】
54名から回答が得られ、15名が歯科健診未受診であった。未受診の理由は、「時間が無い」が4名と最も多く挙げられた。イベントを経て、未受診者15名中5名に歯科健診に対する意識向上があり、歯科健診済みの39名中7名に健診継続に対する意識向上が認められた。
口腔ケアの実施状況は、「歯磨き」が50名と最も多く、「舌の清掃」、「ガムでのトレーニング」が5名と最も少なかった。しかしイベント後、「舌の清掃」、「ガムでのトレーニング」を未実施だった49名のうち、「舌の清掃」は9名、「ガムでのトレーニング」は37名が今後実施したいと回答した。
咀嚼スコアは平均値が6.4と基準値(6.3)を上回ったが、測定できた52名中24名は基準値未満であった。
【考察】
薬局での啓発活動が歯科健診や口腔ケアの意識向上の一助となりうることが示唆され、地域住民の健康維持・向上の為、今後も取り組みを継続していく必要があると考える。