[P-148-A] 調剤薬局医療事務職員におけるコミュニケーションタイプの調査解析
【目的】接遇と患者満足度の関係性は報告されており、調剤薬局においても患者応対は極めて重要な業務であることから、薬局職員のコミュニケーションタイプおよび関連性因子を解析することは、コミュニケーション研修の設定条件を抽出することに有用であると思われる。
【方法】株式会社フロンティア薬局医療事務職員457名を対象に基本属性、教育の重視事項、コミュニケーションタイプの設問を調査した。コミュニケーションタイプは、10の設問でアサーティブ(assertive: AS)、直接攻撃型(aggressive: AG)、受身型(passive: PA)、作為型(indirective: IN)の4回答の選択によって評価した。各コミュニケーションタイプの回答率と基本情報および教育の重視事項との関連性を解析した。(近畿大学薬学部倫理委員会:承認番号24-241)
【結果】調査対象は女性96.9%、新卒採用8.1%であり、40歳台が34.2%、職務経験年数が10年以上44.9%と最も多かった。コミュニケーションタイプ別の平均回答割合はAS 70.8%、AG 3.4%、PA 19.5%、IN 5.2%であった。年齢、職務経験年数および職務経験においてコミュニケーションタイプ全てにおいて有意差を認めなかった。新卒採用(23.8%)が既卒採用(19.1%)と比較して、有意にPAが多かった(P=0.040)。また、人に教える際の重視事項として「相手の理解度」の回答者(75%)は有意にASが高く(p=0.042)、INが低かった(p=0.001)。
【考察】コミュニケーション阻害のノンアサーティブとして、受身型が多く認められたことから、積極的な意見交換を促す研修が必要であり、特に新卒採用者に留意するが必要と思われる。また、教育の重視事項として「相手の理解度」の回答者を教育担当にすることで円滑な社内コミュニケーション実現の可能性が示唆された。
【方法】株式会社フロンティア薬局医療事務職員457名を対象に基本属性、教育の重視事項、コミュニケーションタイプの設問を調査した。コミュニケーションタイプは、10の設問でアサーティブ(assertive: AS)、直接攻撃型(aggressive: AG)、受身型(passive: PA)、作為型(indirective: IN)の4回答の選択によって評価した。各コミュニケーションタイプの回答率と基本情報および教育の重視事項との関連性を解析した。(近畿大学薬学部倫理委員会:承認番号24-241)
【結果】調査対象は女性96.9%、新卒採用8.1%であり、40歳台が34.2%、職務経験年数が10年以上44.9%と最も多かった。コミュニケーションタイプ別の平均回答割合はAS 70.8%、AG 3.4%、PA 19.5%、IN 5.2%であった。年齢、職務経験年数および職務経験においてコミュニケーションタイプ全てにおいて有意差を認めなかった。新卒採用(23.8%)が既卒採用(19.1%)と比較して、有意にPAが多かった(P=0.040)。また、人に教える際の重視事項として「相手の理解度」の回答者(75%)は有意にASが高く(p=0.042)、INが低かった(p=0.001)。
【考察】コミュニケーション阻害のノンアサーティブとして、受身型が多く認められたことから、積極的な意見交換を促す研修が必要であり、特に新卒採用者に留意するが必要と思われる。また、教育の重視事項として「相手の理解度」の回答者を教育担当にすることで円滑な社内コミュニケーション実現の可能性が示唆された。