第18回日本薬局学会学術総会

講演情報

一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Aグループ

2024年11月3日(日) 13:00 〜 13:40 ポスター会場 (5階 501+502)

[P-151-A] 薬剤師から調剤アシスタントへ施設・在宅業務の移管取り組み

北村 景子1, 丹羽 香奈惠2 (1.(株)ユタカファーマシー ユタカ薬局在宅調剤センター京都, 2.薬剤師ソリューション部)

【目的】 調剤業務のあり方から、薬剤師と非薬剤師の協働作業により薬局の質的向上、薬剤師の対人業務時間確保を目的とし、調剤アシスタントが行う非薬剤師業務の見直しを行った。それにより、薬剤師が行っていた施設入居者への契約時間などの業務を調剤アシスタントへ移管を開始した。【方法】 2023年3月に、薬剤師が行う薬局外業務の洗い出しを行った。洗い出した業務の中で、施設スタッフからの問合せ対応や入居者への居宅契約にかかる業務は、非薬剤師ができる業務とし、2023年4月に施設に訪問し実地研修を行った。居宅療養管理指導料のサービス提供に関わる契約知識については、入居者・家族への説明トレーニングを施設契約担当者に同行して手法を学び、その後数回にわたり実地習得を行った。また、現在実施しているピッキング作業や在庫管理等の業務以外に、薬剤師の指示による分包作業を調剤アシスタントに完全移行を開始した。【結果】 2024年3月~2024年4月の11日間に契約業務を5件実施した。施設契約に伴う時間がおおよそ3時間/件かかっていた時間を本期間中に15時間、薬剤師の対人業務時間が確保できた。さらに、居宅療養管理指導に関わる契約業務を調剤アシスタントも担ったことで算定意識が高まり、適正な請求管理を行うことができた。【考察】 今回の取り組みは、調剤アシスタントが施設へ伺い、居宅療養管理指導のサービス提供に関わる契約業務を行うことで、電話だけでは知り得なかった施設の状況も理解することができた。また、施設スタッフも薬剤師だけではなく調剤アシスタントを知ることで関係性がより深まり、施設からの依頼内容の中で、薬剤師以外が行える業務を調剤アシスタントが行えることもスムーズに移行できた。そのため、今まで担っていた薬剤師の対人業務時間確保ができることがわかった。