[P-153-C] 総合メディカルグループにおける薬剤師の臨床研究に対する意識調査
【目的】患者により良い医療を提供するために臨床研究は必要不可欠であり、薬局薬剤師の社会における役割や有用性を示す上で、薬局薬剤師の臨床研究への意識改革、そして研究力向上は必須の課題である。当社において、2021年に発足した学術情報部を中心に研究支援の体制整備を進めた結果、臨床研究への取組み、学会発表は増加したが、臨床研究を推進する上での問題点も見えてきた。本研究では、研究実施側および研究指導側の両側から臨床研究を推進する際の課題を明確にすることを目的に、当社薬剤師を対象に臨床研究に対する意識調査を行った。
【方法】2022年度に研究に携わった薬剤師および総合メディカルグループの全薬局から任意に抽出した薬剤師(約400名)を対象に無記名のwebアンケートを実施した。対象者背景、研究実施・指導の経験、研究意識、研究環境満足度、研究指導上の不安を調査項目とした。
【結果】271名の回答者のうち研究実施経験者(以下、実施者)、研究指導経験者(以下、指導者)はそれぞれ23%、21%であった。指導者のうち、研究実施経験があったのは43%であった。研究が必要と思う割合は実施者(77%)、指導者(86%)で高かった。指導者の研究を始めた主動機は知識の通常業務への活用・興味などであったが、指導者以外は職場での指示・上司からの推奨であった。実施者および指導者ともに約30%が研究環境に満足しており、学術情報部の研究支援に対する満足度が高かった。一方、不満と感じている者の割合も同様であり、研究実施時間の確保に対する不満が最も多かった。指導者の95%が指導に不安を感じており、研究計画立案から学会発表までの多く過程の指導に不安を感じていた。
【考察】当社薬剤師の臨床研究に対する意識は高いが、研究実施の動機や指導スキルに問題があることが確認できた。実施側、指導側の両側に沿った研究支援が必要であると考えらえる。
【方法】2022年度に研究に携わった薬剤師および総合メディカルグループの全薬局から任意に抽出した薬剤師(約400名)を対象に無記名のwebアンケートを実施した。対象者背景、研究実施・指導の経験、研究意識、研究環境満足度、研究指導上の不安を調査項目とした。
【結果】271名の回答者のうち研究実施経験者(以下、実施者)、研究指導経験者(以下、指導者)はそれぞれ23%、21%であった。指導者のうち、研究実施経験があったのは43%であった。研究が必要と思う割合は実施者(77%)、指導者(86%)で高かった。指導者の研究を始めた主動機は知識の通常業務への活用・興味などであったが、指導者以外は職場での指示・上司からの推奨であった。実施者および指導者ともに約30%が研究環境に満足しており、学術情報部の研究支援に対する満足度が高かった。一方、不満と感じている者の割合も同様であり、研究実施時間の確保に対する不満が最も多かった。指導者の95%が指導に不安を感じており、研究計画立案から学会発表までの多く過程の指導に不安を感じていた。
【考察】当社薬剤師の臨床研究に対する意識は高いが、研究実施の動機や指導スキルに問題があることが確認できた。実施側、指導側の両側に沿った研究支援が必要であると考えらえる。