第18回日本薬局学会学術総会

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一般演題(ポスター)

一般演題(ポスター)Cグループ

Sun. Nov 3, 2024 2:50 PM - 3:20 PM ポスター会場 (5階 501+502)

[P-159-C] 薬局薬剤師が認知行動療法的アプローチによる服薬支援を可能とするオンライン型研修プログラムの開発

田沼 和紀1,3, 前田 初代2,3, 原 和夫4, 坂井 信之2, 高橋 憲二2, 渡邉 文之2,3 (1.(株)カメガヤ(フィットケアデポ), 2.日本大学薬学部, 3.CBT-A服薬支援研究会, 4.(株)わかば)

【目的】筆者らは先行研究で薬剤師対象の認知行動療法的アプローチ(以下、CBT-A)を活用した対面型の服薬支援研修及び登録販売者対象のCBT-Aを活用した相談支援オンライン研修を開発・検証し一定の効果が認められた。そこで、薬剤師対象の対面型研修をオンライン研修に再開発することで同様の効果が得られるのか検証するためにパイロットスタディとして8名の薬局薬剤師を対象に実施したので、今回受講満足度について報告する。
【方法】研修は、二段階(研修1と研修2)で行い、研修1は、CBT-Aをセルフメンタルヘルスに活用できることを、研修2は、患者等に活用できることを目的とした。両研修は、予め作成した動画(以下、OD、各3本)を各自がオンデマンドで受講した後に、ロールプレイ(以下、RP)やグループワーク(以下、GW)を実施するオンライン集合研修(以下、IP)を受講する形式とした。受講満足度は、全く満足ではない~非常に満足までの6件法で、研修毎のOD、IPの満足度及び研修全体の満足度について実施した。本研究は日本大学薬学部倫理審査委員会の承認(23-006)を得ている。
【結果】研修1のODは、満足が6名、少し満足が2名、再生回数は19~35回、IPは非常に満足が2名、満足が6名であった。研修2のODは、非常に満足が1名、満足が5名、少し満足が2名、再生回数は19~26回、IPは非常に満足が1名、満足が6名、あまり満足ではないが1名であった。総合満足度は、非常に満足が2名、満足が5名、あまり満足ではないが1名であった。低評価者からは、実践することが難しいという意見が、高評価者からは、RPやGWで理解が深まったという意見があった。
【考察】オンライン形式の満足度は概ね良好であった。これは、ODでは必要な部分を繰り返し視聴できることが、IPではRP等で理解が深まったことが考えられた。一方、実践につながるRPの仕方やフォローアップの実施などの検討が必要であると考えられた。